すこし早めのジャッジメントデイ 3 【連載小説】
人類に対する災厄。少し早めの審判(ジャッジメント)の日(デイ)。食糧危機は前世紀から叫ばれているけれど、現在僕たちが直面している問題は、あまりに切迫している。この現象は日本だけではなく、すでに全世界を飲み込みつつある。推定。全世界の穀物の5パーセントがその本来の緑色を失いつつある。穀物の不足により家畜の飼料の供給も減少。今はまだ水産物がタンパク質の供給源として残っているが、そのうちそれすらも食糧の競合により不足するだろう。
先進国はその経済的優位性を惜しげもなく使い自国