記事一覧
ウォーホールの絵なんて分からないけれど、僕もつまらないものが好きだ
執筆:早雲
人生の節目、博士号取得の回顧録にかえて。
I like boring things.ユニクロのTシャツやトレーナーにはよく世界的に有名な芸術家の作品がデザインされている。
うなるほどの資産も、芸術に対する造詣も全くないので、芸術的活動なるものとの接点は大体、ユニクロのTシャツのような大衆向けの商業製品を介したものとなる。僕は大学生の頃、アンディ・ウォーホールの赤い缶が描かれたTシ
三年間かけて書いた小説が読まれないので自分でレビューした話
いやはや、タイトルの通りの記事を書いたのですが、その記事も読まれない、というフラクタル構造を作ってしまったので、こちらでも紹介させていただきます。
是非、ネットの自己表現の闇を感じでいただければ!笑
それでは!
GeneSourceTree -9
第九話 またね
最終日になった。
あのかけっこ以来、僕らは少し距離を縮めた。
ハルの予想通りでもあり、多分予想外でもあったのだろう。
なぜならハルも楽しそうだったからだ。
帰りも僕らは森を通っていかなければならない。
森の匂いがする。土を踏みしめる感触がする。
舗装された道が見えた。
僕とハルは近所に住んでるから、一緒に帰ることになるけど、他の三人とはここでお別れだ。
僕たちは
GeneSourceTree -8
第八話 走るみたいにして
何回かローテーションして、シュウイチと僕が走ることになった。
シュウイチは善戦していたが息も絶え絶えになってきていた。
それはそうだろう。いくら特化していないとはいえ、シュウイチ以外は全員最低限の身体機能のアップデートをしているのだ。
生身のシュウイチが追い付けるわけがなかった。
僕はシュウイチの隣に並んで、手加減をしようと考えていた。
多分、ハルの予定では
GeneSourceTree -7
第七話 かけっこ
「ねえ、かけっこしようよ」
最後の一週間まで、トウマとシュウイチは少しギクシャクしていた。
というより一方的にトウマがシュウイチに対してイライラしているといった感じだった。
そんなことを感じていてか、感じていないかわからないが、ハルがかけっこの提案をした。
僕は言った。
「かけっこって森の中で?」
「そ。森の中を自由に駆け回るのは人間に与えられた権利だとおもうんだ」
「
GeneSourceTree -6
第六話 ナチュラル・セレクション
シュウイチの第一印象はか弱そうな男の子だ。だけれど知れば知るほど、その印象は溶けていった。
ある日の夕食の時。こんな会話があった。
「僕らの世界はもっともっと複雑になっていく。それと一緒に悩みはどんどん理解しづらくなってきてる」
僕は言った。それにシンゴが同調した。
「確かにむかしの人たちに比べて、僕らの悩みはものすごく理解しづらくなっているね。100年前
GeneSourceTree -5
第五話 森の匂い
僕はしばらくの間、シュウイチを観察していた。
小さい身体、黒い髪、暗い瞳、その割りに明るい表情。
何度か言葉を交わしたけれど、特段知性が高い印象は受けない。
しかし、彼はアップデートしていないというハルの話が本当なら、言い換えれば、あれが先天的な知能であるのであれば話は別だ。
僕はほとんど手加減せずにしゃべった。話すスピードと情報量を落とさずに。
その会話に齟齬なく
GeneSourceTree -4
第四話 GeneSourceTree
寝泊まりするための施設は十分にそろっていた。このプログラムでは森を通ってログハウスに着くことと、ここで1か月過ごすこと以外の課題はない。ここでの過ごし方は各々自由でよいという事になっている。
だがそういわれて本当に各自勝手に過ごすことはこのプログラムではまれらしい。たいていは食事や風呂、生活の雑事の規律を作る。何せ教育プログラムの一環とはいえ、リアルなコ
GeneSourceTree -3
第三話 インテリジェンス・デザイン
「それぞれ自己紹介しよう」
一番歳上らしい子が言った。背が高くて、髪が短くて黒い。
細胞の分化後にも遺伝子を組み替えられるからと言っても、体形を大幅に変えるのは成長しきってからだと、少し厳しい。
多分この男の子は背の高さが有利になるようなスポーツのパフォーマーになろうとしているのだろう。あるいはすでになっているのか。
僕は周りを見渡した。僕らはちょうど
GeneSourceTree -2
第二話 馬鹿げてる
日が暮れかける頃、僕たちはようやくログハウスに着いた。
12から14才の子供たちだけで、そこそこ険しい道を進んできた。
大人の同伴者はいなかった。どのみち大人がいようがいまいが、緊急時には5分以内に救助が来るのだ。いたってあまり意味はないし大人たちにとっても面倒だろう。
ハルは目的地の建屋を見て不思議な顔をした。
「なんだ、全然木の家じゃないんだ。街にある建物と変わら
GeneSourceTree -1
第一話 神様
神の存在を仮定する必要がないってホーキング博士は言った。
でも、僕の人生にはどうしても神様が必要だった。
僕には、ただただ、信じられるものが必要だった。
それなのに探しても探しても、神様はどこにもいなかった。
◯
周りの大人たちはみんなこう言う。
『君はどんな人間にもなれるんだ』
確かにその通りだ。僕はどんな人間にもなれる。誰にでもなれる。
だ
E. faeciumとE. faecalisのバンコマイシン耐性の保持率が異なる理由
腸球菌は、グラム陽性、カタラーゼ陰性、胞子形成性ではない通性嫌気性細菌であり、通常、環境および動物源から分離されることに加えて、人間の消化管に生息するが、近年、腸球菌は最も一般的な院内病原体の1つになり、患者の死亡率は最大61%と高くなっている[1]。
腸球菌の中でもEnterococuss属が原因の感染症は数多く起こっており[1]、バンコマイシン耐性を獲得している菌株が多々見られる。バンコ