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人生を変えたお金の使い方。浪費と節約、どちらも必要だった理由

人間には二種類いる。やる理由を探す人とやらない理由を探す人だ。                                                              BY・アインシュタイン

お金についても同じことが言える。貯める人と使う人。どちらがいいかという話をしたいのではない。私はどちらも経験している。そしてどちらも経験してよかった。

どういうことかをこれから話していきたいと思う。
私は6年前までかなりの浪費家だった。
下手に収入があったのでそれでもやって行けてたし、それなりにお金もたまってきた。
しかし、下の子どもの学資保険に入る際、相談したFPにこんな一言を言われたのだ。

「ゆいとさん、あなたの家庭の世帯年収でこの貯蓄率は明らかに少なすぎます。本来ならもっと貯蓄できているはずです。





誕生から高校卒業まで

以前の記事でも書いた通り、私はあまり裕福ではない家で育った。
必要なものは買ってもらったけど、生活や学校で必要ではないものについてはあまり買ってもらえなかった。
両親はずっと働いていたので、家族旅行なども片手で足りるほどしかいったことがない。
家族でする娯楽といえば、週末の買い物位だった。父の機嫌がよければ、買い物帰りにアイスクリーム(31のお店で)を買ってもらえる。そこまでじゃなければただの荷物持ち。そんな幼少期を過ごした。

高校に入りバイトを始めた。
今までお年玉でしか手にしたことのない金額を手にすることができた時私はこの世界の支配者になったような気がした。金額はうろ覚えだが3万円くらいだったと思う。
当然その金額で支配などできるはずもなく、手にできるものがちょっと増えたくらいだ。でも、親に交渉せずものが買えることがたまらなくうれしかったのを覚えている。

ここからは、「働いているんだからもう大丈夫でしょ?」と言われ、学校に必要なもの(学費以外)にもお金を出してもらえなくなった。

当然大丈夫じゃない。

高校生の食欲をなめてもらっては困る。
私は運動部に所属していたため、朝練のあと、1・2時間目と3・4時間目の中休み、昼食、部活前、部活後、夕食とかなり小刻みに何かを食べていた。昼食と夕食以外は自腹だ。

初めて給料をもらったときは支配者気取りだったが、すでに次の月からは「足りないな。もっとバイトしなきゃ」と言っていた。支配者からのあっけない転落である。


短大時代に見つけた新しい格差社会


部活と勉強とバイト…遊ぶ暇なんて全くない三年間を過ごし、私は短大に進学する。ここでまた新しい格差を発見する。
おしゃれ格差だ。

高校時代同様、学費は出してくれたが、それ以外は自分で賄うようにと言われていた私にとって、化粧品や洋服へかけるお金はほとんどなかった。いまでこそ町にはファストファッションのお店があふれているしプチプラの化粧品なども沢山あるが、その当時は安くてかわいい洋服やプチプラ化粧品は少なく、またそういうものを見つけるセンスも私は持ち合わせていなかった。
おしゃれな子に憧れた。親から買ってもらう子、自分のバイト代を自分の好きな事やものにつぎ込める子がうらやましくて仕方なかった。



浪費家ゆいと誕生!

私服のレパートリーは少なく、ほぼ着たきりすずめ・ノーメイクのまま卒業した私は、先日やめた会社に就職。
実家暮らしで5万は家に入れるように言われていたが、残りのお金は自由に使える。自分で出していた定期代も交通費として会社から支給される世界!勉強のための教科書や参考書なども学生時代に比べたら買う頻度は少なく、経費で落ちることもある夢のような世界。

ここで浪費家ゆいと爆誕である。

今まで変えなかったものを手あたり次第買いたい!
おしゃれな服を買って、おいしいものを食べに行って、可愛い雑貨を飾る部屋に住みたい。クリスマスに限定発売されるおっしゃれーな化粧品も買ってみたい!!

20年近く抑圧された欲求が大爆発したのだ。

振り返ってみれば本当に無駄遣いをしてきたと思う。
大好きなバンドのライブにいくというためだけに買った派手な色のアイシャドウやチャイナドレス、それに合わせる小物類はあっという間にゴミになった。
たいして行きもしないスポーツジムやお料理教室に入会したこともあった。
節約を志している今の私からしたら、常軌を逸しているとしか言いようのないお金の使い方だ。


浪費家時代も悪くなかった


でも、大好きな推しのために頑張っておしゃれをした時の胸のときめきも、行きたい店に行き食べたいものを誰に遠慮することなく食べられた時の高揚感も、旅行に行ってバカ騒ぎしたこともまだ覚えている。
そして、それは今のようにこどもや家庭を守らなくてはならない立場にいては、絶対にできない使い方だったとも思うのだ。

あのときFPに言われた一言で奮起した私は浪費家から節約家へと舵をきり、旦那がたまたま手にしたポンデリングのたてがみを持つマッチョなライオン学長の本で本格的にお金について学ぶようになった。
仕事をやめるという大きな決断ができたのも、家計簿をつけ、積み立てNISAやiDeCoなどに投資できるほどには少しはたくわえがあったから。そうでなかったら、私は苦しい思いをしながらも、会社にしがみついていたと思う。

お金は使ってこそ価値がある。何に価値を感じるかは人それぞれだ。
お金を貯めないこともよくないが、貯めすぎて使い道が分からなくなり、大金を残して死ぬこともまた人生の無駄遣いなのではないかと私は思う。


両方体験して感じている事

冒頭で人間は二種類いる。という言葉を引用したが、訂正したい。
人間は二種類の生き方をその時々で選べるのだ。やる理由を考えて挑むことも、やらない理由を考えて逃げることも。
自分のためにたくさん使った私は、次は家族のために使えるよう貯蓄している。そのどちらも私という人間を作るうえで大切な要素になっていると思う。

※冒頭の名言、アインシュタインが残した言葉と言われていますが、出展元はあきらかではないそうです。久しぶりにチャットGPT先生に教えて頂きました。ありがとう!



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ゆいと
こんな私にチップなんてくれるあなたにはきっと良いことがおこります♥️ありがとうございました!