動物園・水族館の動物たちに「食事」を贈って、大好きな動物の成長を応援する推し活サービス「Hello!OHANA」【株式会社OHANA】
突然ですが、あなたには「推し」はいますか?
アイドル、アニメや漫画のキャラクター、スポーツ選手などなど…推される側の幅も多岐にわたる昨今ですが、推しの対象は人間だけではありません。
この記事でご紹介する株式会社OHANA(以下OHANA)は動物園や水族館の「動物」たちへの推し活を後押しするサービス、「Hello!OHANA」を提供しています。
なぜやっているか
動物園・水族館業界は、来場者数減少により、慢性的な赤字経営に陥っている施設がほとんどです。原因の一つは、業界全体でデジタル化が遅れていて、情報のアップデートが少なく、場所や時間も制限されてしまう少々不便な環境になってしまっていることが考えられます。
そんな課題をデジタルの力で解決に導くため、OHANAは「推し活」という形でユーザーが動物たちに食事を送り、彼らの成長を応援できるサービス「Hello!OHANA」を開発しています。
動物に送る食事には、品質は良いのに見た目が不揃いというだけで”規格外”となり、市場で売りにくくなってしまった農産品等を活用。
フードロス予防にも繋がるという、まさに画期的でやさしいサービスです。
さらに、サービスを通じて動物園や水族館、農産物の生産者の支援に繋がるだけでなく、「実際に動物たちに会いにいきたいけれど遠方に住んでおりそれがなかなか叶わない」といった動物のファンに対しても、遠隔で動物たちを応援する機会を提供しています。
どうやっているか
動物園・水族館のマーケティングをDX化し、個別最適で体験型の推し活アプリを開発
これまで動物園や水族館は現地に行かないと見られない珍しい動物を展示する魅力的な場所でした。
しかし、今日ではインターネットの普及によりどこでも簡単に動物や彼らに関する情報にアクセスできるようになっただけでなく、動物のグッズも手軽に入手することが可能に。
これにより、従来の動物園・水族館の提供価値に「特別さ」をそれほど感じられなくなってしまいました。
そこでOHANAは自社サービスにより動物園・水族館をDX化、ただ単に「動物を見にいく場所」ではなく、アプリで出会った「大好きな推しに会える場所」に生まれ変わらせようとしています。
アプリを通じて好きな動物に食事を送る(=課金)することで、彼らの成長や変化を見守るだけでなく実際に貢献もするという新たな体験ができます。
そしてせっかく応援している推しには会いに行きたくなるもの。
サービスのユーザーが現地に足を運びたくなる仕組みにもなっています。
見た目の問題で規格外になった野菜や果物を動物のおいしい食事として流通させる
味や品質は流通品と相違ないものの、見た目の問題で規格外となった農産物や魚たちに新たな販路が生み出される、というのもOHANAの取り組みの特徴。
シンプルに廃棄ロスの削減にもなるほか、加工して商品化されることも多い食品たちも、動物向けの餌としてなら加工コストが抑えられるため、生産者の収益性向上にも繋がります。
たけはらDXでの取り組み内容
OHANAは今回のたけはらDXで肉食動物に対するサービスローンチに向け、新たなチャレンジを行います。
竹原市では、年間約1,000頭にものぼる鹿や猪が、農地を荒らす可能性のある有害鳥獣として駆除されています。
さらにそれらは廃棄物として費用をかけて処理されており、地域の課題として上がっているのです。
今回の取り組みでは廃棄予定の屠体を肉食動物の餌として有効活用し、マネタイズする方法を確立するため、地元猟友会とタッグを組み、竹原市で駆除された鹿の肉を、解体→加熱・冷凍殺菌→冷凍配送するまでのサプライチェーンを構築、さらに、検査を完了した安心安全な肉を動物園の肉食動物たちに美味しく食べてもらえるのかどうかの嗜好性も観察します。
OHANAと竹原がコラボレーションする本プロジェクトの進捗は今後もこちらのnoteで紹介していきます。乞うご期待!!
◾️たけはらDX公式ホームページ
https://takehara-dx.local-innovation.jp/
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