2024年名鉄ダイヤ改正の予想と願望
はじめに
「鉄道時刻表ニュース」HPが名鉄2024年のダイヤ改正予測を行なっていたようなので、もう少し掘り下げてみようと思う。
鶴舞線・豊田線/小牧線減便関連
今年9月に減便ダイヤが行われた桜通線に続き、来年3月に鶴舞線/上飯田線の減便が行われることが予定されている(テレビ愛知ニュースより)。
この2路線は名鉄とも相互乗り入れすることから、必然として名鉄もダイヤ改正することとなる。
鶴舞線・豊田線・犬山線
最初に鶴舞線および乗り入れ対象となる豊田線/犬山線について取り上げたいと思う。
まずは鶴舞線。予想では鶴舞線も桜通線同様の減便ダイヤとなるだろう。
具体的には夜以降の減便/平日昼間の減便が予想される。
※追記(2023年10月25日)
まるはち交通センター様によると名古屋市議会委員会資料の中に「鶴舞線令和6年3月ダイヤ改正(平日朝間4分→4分半、平日夕間5分→6分)」の方針で議論がなされていたので、かなり前からダイヤ計画が準備されていたと思われる。
鶴舞線の改正において噂では桜通線同様10分間隔のダイヤが設定されるのではないか?とも言われている。ただ少子高齢化とはいえ大学が多く点在する鶴舞線で10分間隔は極めて限定的になるのでは?と考えている。
高校の場合は登校と下校の時間がある程度定められているが、大学の場合は必ずしも1限から出校しなくても良い場合があるため、通学時間はランダムであることが原因の一つである。
ただし、一部閑散時間帯は接続面で「10分間隔」より酷いダイヤが設定されるのでは?とも予想される。それが60/7分間隔(8.6分間隔ダイヤ)である。一例を挙げるとこんな感じになる。
0 8 17 25 34 42 51
ただ完全に導入されるのか、従来の7.5分間隔から10分間隔に移行するためスライドで挿入されるかは不明ではある。
ただ、減便が行われるのは赤池発は11時〜13時台、上小田井発は12~14時台ぐらいになるのでは?と推測している。下校時刻は夕方になるのでそれまでにふやさないといけないのだが、鶴舞線の車庫は赤池にあるため西側から東側へ「下校」する流れを考慮するとなると赤池を14時台ぐらいに「出庫」しておかないと15時台での折り返しの上小田井発の間隔を縮めることが難しくなるためだ。
一方、豊田線も鶴舞線に影響を受けてダイヤ改正が行われると予想。
鶴舞線と比べると学生利用が少ない豊田線。原因の一つとして2012年に愛知大学が黒笹から笹島へ名古屋キャンパスを移転させたことが挙げられる。
豊田線もおそらく本数の削減等が予想される。
朝の豊田市行きおよび夕方前の豊田市発の一部赤池短縮が想定されるが、鶴舞線の10分間隔同様噂となっている昼間帯20分間隔ダイヤが実施される可能性がある。特に鶴舞線土休日が10分間隔であるため、それに合わせて豊田線も20分間隔に変更される可能性が高い。
なお、平日が20分間隔となる場合はおそらく10時〜14・15時台ぐらいの間となり、調整は赤池側から行われると想定される。
もう一方の乗り入れ先の犬山線は相互乗り入れの一部時間帯を中止する可能性がある。時刻は平日昼、場合によっては休日午後付近でも実施されると推測している。
相互乗り入れする際にA社とB社の車両を相手他社で同じ走行距離分運用することで調整がなされるケースが多い(ただし、A社車両>B社車両のように両社間で走行距離に乖離が発生した場合、B社がA社に対して車両使用料を支払うケース。有名なのはJR西日本が智頭急行に支払うHOT7000形の使用料ですね。JR西日本も「キハ187」いなばが智頭急行経由で走っているので若干の埋め合わせに……)。
名鉄の100系/200系が名鉄の他車両と比べると20m6両一般車である点や名古屋市交通局との保安システムを装備する必要があるなど特殊なため、車両更新を渋っていることが要因とされる。
使う車両を長持ちさせるために走行距離を抑えたりして重要部検査の実施時期を経過年数に近づけようとするため、需要が少ない時間帯の本数を調整して100系/200系の延命を図るような動きが推測される。
小牧線・上飯田線
次に名鉄小牧線・地下鉄上飯田線について
まず予想されるのは夜7時台以降の深夜帯で間引きもしくは調整が実施される可能性が高い点。場合によっては朝8時台以降の一部でも調整が実施される可能性がある。
この後は2つの予想に分かれるのだが、それは小牧線が全線20分間隔となるか否かで分かれる。
もし小牧線全線20分間隔になった場合、平安通〜上飯田間増発あるのかもしれない?と推測される。
確かに20分間隔だと名鉄側としては運用効率が上がるが、交通局の立場から上飯田線はあくまでも名古屋市の地下鉄。ただでさえ地下鉄最低の昼間15分間隔なのにさらに間隔を間延びさせた場合利便性を確保できない、という問題が発生する。場合によっては前述の鶴舞線から名鉄への乗り入れ分の差分を上飯田線で埋める可能性も想定されるからだ。
名鉄側と市交側で20分間隔問題に糸口が見えない場合、平安通口の間隔は維持される。ただし土休日は朝以外は基本15分間隔といった減便ダイヤを行う可能性もある(夕方10分間隔の箇所の短縮の可能性も)。
また、仮に豊田線を20分間隔にするような似た調整を行う場合、昼の一部を平安通~小牧区間運転にする可能性も考えられる。
その場合、毎時3本にして小牧で一部列車の調整を行う可能性も考えられる。また、羽黒や楽田付近は特急利用を通じて犬山線経由指向の流れもあるため、下手すると小牧〜犬山間は20分間隔より30分間隔(もしくはそれに準じた時間調整)を選択する可能性も推測される。
本線系統の影響
新駅設置と駅移設の影響(河和線/三河線)
河和線の加木屋中ノ池駅開業や三河線三河知立駅が豊田寄りに移設、という話もある。前者は急行系は止まらないと考えられるが、普通に関しては停車差分が後続の駅で発生する。そのため太田川〜阿久比間で時刻調整がなされると思われる。後者の場合は三河線が単線のため、交換差分で三河八橋〜知立間の時刻調整がなされると思われるが、前述の通り豊田線の20分間隔化がなされた場合三河線のダイヤも多少影響を与えるかもしれない。
名古屋本線/豊川線の土休日問題(提案あり)
まず、豊川線だがダイヤ改正後にイオンモール豊川の最寄駅である八幡駅の輸送利便性確保のため、ソフトオープン日からGWまで増便対応を行なったが、好評だったため5月末まで土休日のダイヤが増便対応となった。
一方で、今年春の改正では土休日昼間時の豊川発着の急行が削減されたため、岡崎方面から中京競馬場へのアクセスは低下しているし有松絞り祭りへのアクセスにも影響与えている。
そこで提案だが名古屋方面〜豊川稲荷の急行が昼あたりまで復活できれば、と思う。
現状は昼間時に準急佐屋行きが設定されているが、午前中の設定の一部を豊川発急行とし中競・有松停としたらいかがか。ついでなのでそれらの急行や準急と岩倉行き普通の時刻変更を行い、前後で緩急させて鳴海で特急の待避を行う調整を行ってもいいように思える(その場合は犬山行き普通を鳴海で先行させるため、本星崎で若干出発時刻が早くなる)。
逆に上りは朝遅めに一宮発から豊川稲荷までの急行を2本程度復活させて特別停車は二ツ杁のみとし、名古屋(方向?)から豊明行き準急2本を別途設定することで競馬場帰宅時の輸送強化のために臨時列車を設定可能な回送列車を設ける発想もありのように思える。
なお、来年の正月初詣シーズンはイオンモール豊川開業初めての初詣シーズンになるため、おそらく臨時列車が仕立てられるのではないかと推測される。
本線系統の修正
一方で前回改正時に気になった箇所の修正がなされるのではないか?
一つは早朝特急の一部仕様変更がなされる可能性。
私見では下り一部指定席急行もしくは豊橋発および伊奈発の朝一特急の設定および時刻になんらかの影響があるのでは?と推測している。
平日はともかく、土休日の鳴海での岩倉行き普通の1番線5分待避はあまりに謎というほかがないですし。
63レよりも61レの方でしょ?〜実際に時刻表を見てみた感想(1)〜でも述べたのですが、上り62レだった列車の急行化はともかく旧63レに関しては疑問に感じているので、既存の一部指定急行を知立まで急行停車駅の豊川特急みたいなスタイルで運転し、新たに東岡崎か知立あたりから別建てで急行設定してもいいような気が。
また、豊明付近から鳴海までずっと徐行運転の平日朝吉良吉田発全車一般車特急の変更もなされるのでは?と推測している。
ただ、朝のダイヤは基本的には微調整程度にとどまるのでは?と推測している。
他に深夜帯の一宮方面行き急行の仕様変化が生じる可能性もあるのでは?と推測している。二ツ杁と大里を停車させて一部準急化させるか、場合によってはそれ以上の大胆な変更を行うのかもしれない。
20分サイクル説の噂
一応ここでも述べましたが。
こうすれば小牧線や豊田線の「20分ヘッド」化も容易なんでしょうが、他方で15分サイクルに戻すとき一部エリアでは物足りなさを感じるのかもしれませんしね。
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