「好みのタイプ」と「実際好きになる人」が一致しないからよけい出会えない?
希望条件で検索してはじかれる人の中に
以前、お酒の席で、ある女性がこう言っていました。
「自分はこんな人が好みのタイプだ、っていうのがあっても、実際に好きになる人には案外、当てはまってないことが多くないですか?」
それを聞いた時、僕を含めその場にいた8人くらいの人々は皆、
「うん、うん、わかる。」
と共感を示していました。それぞれ一度は経験があったのでしょう。
考えてみれば確かに、自分の身の回りを見ても、「まさかこの人と結婚するとは」「全然タイプではなかったし趣味も合わなかったけど」と言っていながら、円満に暮らしている夫婦は多くいます。
最近、他社の婚活カウンセラーの方とこの時の話をしていると、そのカウンセラーの方はこんなことを言っていました。
「そういうカップル、希望条件を入れて検索する現在の婚活のシステムだったら、巡り合えることはまず無いですよね。」
うん、まず間違いなく出会えません。「全然タイプじゃない」「まさか」の相手は明らかに希望条件の外側にいるので、目の端にも映らないでしょうね。
これはかなり根の深い課題のような気がします。
成婚できない理由
条件で絞って選ぶからこそ、お見合いして仮交際が成立したら、ひとまず第一関門突破という感じになります。でもそこから結婚まで至らず別れてしまうことの方が圧倒的に多いのはなぜか。
良い人だし一緒にいて落ち着くけどドキドキしない
異性として魅力的だけど一緒に暮らせる相手じゃない
本気で好きになった相手には自分を選んでもらえない
ごく大まかに分けるとこんな感じでしょうか。
いや待てよ、これを全て克服するということは、
「自分がこだわる最低限の条件(厳しめ)は一通りそろっていて、ときめきと安らぎの両方を満たしてくれて、しかも私を愛してくれる人」
を、婚活の場にいる異性の中から見つけ出すということになるんじゃないか⁉それは無理でしょう。奇跡に近い。
その他にも、付き合いが深まってきたところで重い秘密を打ち明けられて一気に関係が壊れた、ちょっとした言葉から違和感がふくれ上がってきた、というのもよく聞きます。
「この人が好き」がはじまりで進む関係なら、問題があっても対策を考えるなり気にしないようにするなりで克服しようとしますし、ケンカしたとしてもほどほどのところで仲直りするでしょう。関係が終わりになるほうがよほどバカらしいし惜しいですから。
逆に、好条件ありきの関係なら、一つ外れれば全部崩れるトランプタワーのようになってしまっている気がします。
ではどうやってお相手を探す?
では、婚活の中で「タイプじゃなかったけど好きになっちゃった人」を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。
お相手の希望条件は特に定めず、お見合いの申し込みや、仲人からの紹介は来る者拒まずで対応するか?
確かに意外なところで良いお相手が見つかる可能性はあります。視野も広がるでしょうし、場数を踏んで魅力が上がるかも知れません。
一方で、いくら「来る者拒まず」でも日程が詰まり過ぎると体力的にも金銭的にもきついでしょうし、
「プロフィールの時点で『合わない』と思った人と実際会ってみたところで、『案外良い』ってなるわけなかったやん!」
となってしまったら婚活疲れが加速する危険性があります。
では、自分の希望条件に縛られず多くの異性と出会える婚活パーティーに参加してみるのが効果的でしょうか?
これも、期待としてはそうなのですが、いわゆる「回転寿司」で5分程度話しても相手の何が分かる?という意見が多いように思います。僕自身、かつて何度か参加したことがありますが同じ感想を抱きました。
参加すること自体が楽しめるように
率直に言って、効果的な方法がまだ見つけられていないのですが、一つの試みとして、ただの顔見せのようなパーティーではなく、純粋に催し自体を楽しめるパーティーにすれば、一緒に参加している人たちとも自ずと良い関係になりやすいのではないでしょうか。
そういったパーティーは、かつてはけっこう増えてきていたように見えていたのですが、感染症の世の中になってから一気に無くなってしまいました。ですが、あらゆるイベントが再開されはじめたこの2022年、我々もここで新たに参入しようと決意しました。
第一弾のテーマは「人生にスパイスを」でどうでしょうか。