コンカフェのコンセプトは私たちにはちょっと難しかった
一人では行きにくいが二人なら
以前の記事に書いたとおりコンカフェ(コンセプトカフェ)なるものに行くには今までちょっと抵抗があったのですが、ある平日の午後、休暇で当サロンの代表と黒門市場でご飯を食べてた時に、ここから日本橋のオタロードまでわりと近いからちょっと行ってみようか、ということになりました。
そこは天上界だそうで
オタロードに移動すると、平日のまだ早めの時間だったので土日に比べたら人数はかなり少ないものの、コスプレ衣装を着たコンカフェ店員の女性たちがビラを配っているのが見えました。私たちはその中から巫女さんの格好をした女性のビラを受け取り、少し難波駅の方向に移動してそのお店へと向かいました。
お店の中にいた先ほどとは別の巫女さんから、このお店のコンセプトの説明を受けます。記憶では確か、私たち(客)は猫の神様に転生して天上界(店)に今やってきたそうで、そこにいる巫女たち(店員)は猫神様を祭る為にそこにいるそうです。
天上界に入るととても大きな満開の桜の木が目に入ります。巫女さん曰く、この地は一年中桜が咲いているらしいです。でもその桜の木にハロウィンのかぼちゃが釣られているのが、季節的にも宗教的にも不思議な感じではあります。(このお店に行ったのは10月後半でした)
基礎知識が無いと難しい気がした
お店の中でどのように過ごしたか等を書こうとしたのですが、それよりも率直な感想として私たちにはコンカフェは難しいと感じられました。最も、たまたまコンセプトが少し複雑なお店に入ったというのはあるかも知れません。衣装から単に巫女さんがコンセプトだと思っていたら違いました。
場所が日本橋のオタロード付近ということもあり、「転生」という概念はそれだけで通じると思っていたようですが、私はギリギリ仏教の基礎知識的なところで理解していたもののオーナーはまるでピンと来ていない様子でした。
そう考えると、コンカフェの基礎を作ったメイド喫茶というのは誰にでもわかりやすくとても完成されていると評価を改めました。かと言って全国どこもメイド喫茶ばかりでは飽きられるし食い合いになるので、事業者はどこに需要があるかをよく考えて色々と派生したコンカフェができてきたということなのでしょう。そうすると、オタク知識が無い初心者のお客は、コンカフェの起源であるメイド喫茶から入るのが良いかと思います。
それでもメイド喫茶(およびコンカフェ全般)は、メディアでその場独特のノリが強調されすぎた為に、「あのノリはちょっと抵抗あるな」と敬遠する人たちも多いでしょう。一方で、酒は飲めないし夜の歓楽街にも抵抗があるが、店員さんと楽しく交流できる飲食店が欲しい、だけど常連が集まるお店みたいなのもちょっと入り込めない、という人もまた実際に多いように思います。
「常連が集まる店」でも「独特のノリが求められるコンカフェ」でも「キャバクラやホストクラブ」でもない、ライトユーザー向けのちょうど良く分かりやすいコンカフェがあれば繁盛しそうなのに。そう思います。あるいはにわか知識の私たちが知らないだけで既にあるのかも知れません。もし京阪神にあるなら誰か教えて欲しいです。