結婚相談所のコストパフォーマンス
コストパフォーマンスが重視される現代
今の世の中、「コストパフォーマンス」「タイムパフォーマンス」が非常に重視されます。これはインターネットが中心となった世の中を象徴している考え方だと思います。
何事においても、かつてなら目の前の現実的な選択肢から選ぶだけで済みました。今は少し検索するだけで無数の選択肢が示されるだけでなく、真偽不明の膨大な情報まで入ってきた上で、自分に合った最適なものを選択することを強いられます。
そうなると、いかに効率よく正確に絞り込むかで頭がいっぱいになってきます。それをいかにうまく処理するかが「コストパフォーマンス」「タイムパフォーマンス」なのでしょう。もはや既に、人間がシステムに合わせて変わっていったのだと思います。
結婚相談所はマッチングアプリよりもコストパフォーマンスが悪い?
上記の記事のように、マッチングアプリの台頭により結婚相談所の倒産・休廃業が増えているそうです。それこそ、結婚相談所はマッチングアプリよりも高額なわりに入ったら結婚できるというわけではない、コストパフォーマンスが悪い、ということなのでしょう。
ですが「入っても結婚できない」というのはおそらく違っていて、前世紀までの考え方のように自分に妥当なお相手を見つけて結婚したい、という人はすぐに結婚できると思います。その考えでいけばきっとコストパフォーマンスは極めて高いです。多くの中から選べるなら、と注文が多くなるのは避けがたく、その結果成功率も各段に下がります。
結婚相談所の連盟がマッチングアプリ式のシステムを取り入れたのがかえって、会員の選択肢を増やしすぎてしまい、成功率(成婚率)を下げる結果になった気がします。かと言って導入しないという判断もできなかったと思いますが。
それでもとりあえず入ってみる価値はあるかもしれない
それでもなお、高いお金を払ってでもマッチングアプリではなく結婚相談所に入る利点はあると思います。特に、恋愛経験の乏しい人にマッチングアプリは難しすぎるので、厳密な運営ルールが決まっていて仲人あるいはカウンセラーの支援が得られる結婚相談所の方が良いです。
結婚相談所なら、高い確率でとりあえず異性とのデートはできます。職場との往復だけでは機会すら得られない人にとっては高いお金を払うだけの価値があると思います。マッチングアプリと違って仲人が間に入るので、一度した約束の無断キャンセルやフェードアウトは基本的に無いです。
ただし、仲人を通じて確実に連絡は入るものの、フラれる時は弁解の余地もなくいきなり終了を告げられます。交際する喜びだけでなく失恋する哀しみも存分に味わえます。貴重な人生経験です。
やらずに後悔するのではなくやった上で後悔できる
活動して傷ついた挙句、もう良いや、そこまでして結婚したいわけではないし、と思ったなら、それ以上続けてさらに心を病むよりもためらわずやめてしまって良いと私は思います。
独身のまま歳をとった時に、
「あーやっぱり結婚した方が良かったかなー。でももう遅いなー。」
と考えるのは悲しいことですが、一度挑戦した上でしないと決めたのなら自分の中でけじめが付いているので、その方が残りの人生を有意義に過ごせるでしょう。高い授業料というやつです。(私も払いました)