魔王でも神でもないピッコロは愛弟子の為に戦う ~ドラゴンボール超 スーパーヒーロー~
「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」を観に行きました。
私は映画「 ドラゴンボール超 」歴代4作品を全て観てきましたが、
個人的には今回のがダントツで面白かったです。
* 今はふつうのピッコロ *
当初から話題になっていた通り、今作の中心人物は孫悟空とベジータではなく、ピッコロと孫悟飯です。
というよりピッコロが主人公の映画です!
かつては地球を滅ぼそうとした「大魔王」であったはずのピッコロ !!
それが現在は、孫悟飯・ビーデル夫妻の娘、
パンちゃんの育児をしています ♪
格闘技の指導をするだけでなく、なんと
幼稚園へのお迎えまでしています•*¨*
さらに、父親に似て無神経な悟飯に、
「 娘よりも研究が大事か!」
と説教までしています ^^
作中ではもはや、クリリンと並ぶまっとうな人格者です。
この作品は、今は「大魔王」でも「神様」でも
なくなった、本人いわく「 ただのピッコロ 」が、
弟子のパンちゃんを危険から守る為に駆け回る話なのです。
こう書くと、いつもの「ドラゴンボール」らしくないスケールの小さい話に見えるかも知れません。
決してそんなことはありませんでした ☆*゚
* 足でかせぐピッコロ *
復活した悪の組織、レッドリボン軍。
突然襲いかかってきた強敵に歯が立たず、
かろうじて逃れたピッコロ。
だけど今回は孫悟空もベジータもおらず、
弟子の孫悟飯にはまるで危機感がありません。
仕方なく自分一人で対処することになったピッコロ。。
残念ながら、自分はサイヤ人ほど戦闘力が高くないので、できる限りの準備を整える為に走り回ります!
まずは変装し、レッドリボン軍のアジトに潜入して情報収集!
スパイ活動の結果、敵はパンを狙っていることが解りました。
だけどそれを力ずくで阻止することはできないので、パンと示し合わせて敵をあざむく作戦に出ます。
それでも戦闘は避けられず、ピッコロはドラゴンボールの神龍に、自分の潜在能力を引き出して欲しいと願います。
『 ピッコロにはまだ眠っていた能力があったのか!』
かつてのファンの誰もが驚いたと思います。
そして強大な力を得ながらも、戦っている相手の
立場や状況を見極めた上で、
「 双方に誤解があったようだ。」
と、あえて決着をつけようとはしない冷静さ。
師匠の風格を感じます。
* やはり悟飯の師匠はピッコロ *
クライマックスは、ピッコロ、悟飯、クリリン、17号、ゴテンクス(合体失敗のおデブ版)が、パワーアップしてよみがえったかつての強敵に挑みます!
レッドリボン軍の大怪獣と、巨大化したピッコロとの怪獣大戦争。
映画にふさわしい大迫力ですϚ⃘๑•͡ ི.ྀ̫•๑꒜✧
ピッコロのピンチに、かつてのナッパとの戦いの時と同じく、自分の中に眠っている強大な力を覚醒させる悟飯。
目に狂暴な光を宿しながら、やけに静かなのが悟飯らしい凄みを感じさせます。
そして最後に放つ必殺技は、これぞピッコロと悟飯の師弟の絆を感じさせるものであり見事な決着でした⋆*
思えばこの大怪獣も、かつての悟飯が、悟空と共に放つ「かめはめ波 」で倒した因縁の相手でした。
今回はピッコロと共に倒したわけです!
なんと今回の敵は、最後まで孫悟空とベジータを抜きにして倒しました。それが最も意外でした。
ですが今回、「 結局は悟空とベジータが倒す」というパターンをあえて外したことで、マンネリを打破するどころか、大反響を得られる名作が出来上がったわけです。
ここに来て可能性が広がったということです。
次は何が出て来るでしょうか!
クリリンと17号が主人公の話とかいかがでしょうか、鳥山明先生。