IT業の「職場専用マッチングアプリ」構想① 出会いはあるが勇気がない
小説でもなければ提案書でもない中途半端な文章になってしまいましたが、気が向いたらお付き合い下さい。
IT技術者は常駐先に出会いあり?
IT業と言っても、自社でソフトウェアを開発・販売しているのを主としている会社ではない、いわゆる「アウトソーシング」を主としている会社は、自社の技術者の大半は自分の会社に勤務せず、取引先の会社に常駐しているところが多いです。契約形態は違っても、顧客から見れば「人材派遣に似たようなもの」と受け止められがちです。
そのような働き方の為、常駐先の様々な業種の人たちと仕事上深く関わる上に、同業他社の技術者と同じチームで働くこともよくあります。
そのかわり、自分が所属している会社の社員同士では顔も名前も知らない人がほとんどだということにもなるのですが、よく考えてみると、客先常駐のIT技術者というのは案外、出会いの機会が多いんじゃないでしょうか。
それなのに当事者たちは、仕事に追われるばかりで出会いが無い!と主張します。なぜでしょうか。
「拙者とて武士でござれば」的な言い訳
もちろん常駐先の環境によるかも知れないけど、貴方自身、今の職場で恋愛対象となる人は本当にいないと感じていますか?
そう問われたとすれば、あわよくば対象としたい異性の顔が一人、二人と浮かんで来る人も少なくはないでしょう。
「だったら出会いは充分あるやろが!嘘つくんを止めて、そいつらを食事にでも誘わんかい!」
酒の席にて、豪快で知られる上司が、パワハラとみなされるのも恐れずそう指摘します。
上司の言うことも最もなのですが、恋愛経験に乏しく内気な部下たちには無茶な相談です。脂汗をかきながらこう弁解します。
「いやいや、私どもはしょせん、出入りの業者に過ぎまんので!大切なお客様に失礼がありましてはそこで契約終了、お客様にはもちろんのこと、会社にもご迷惑をおかけすることになります!つまり、その…!」
「アホかお前ら、中学生か!エエ歳した男と女、やることやって、後は自分らで責任取らんかい!」
この上司も彼なりに部下の為を想っているのだと思います。ただし、自分にできることが他人にもできるとは限りません。
なのでここは、今の時代に合った、かつIT業としての強みを生かした解決法を取ってみてはいかがでしょうか。
職場専用マッチングアプリを作ってみてはいかがか?
IT業なのですから、Webアプリを開発できる人材は充分確保できるはずです。もしかしたらブライダル業界のアプリ開発案件も既に請け負っていて、充分なノウハウや業界との繋がりもあるかも知れません。
そこで、自分の会社の出向者とその常駐先の顧客、場合によっては同じ現場にいる同業他社の人員までを含めた、その常駐先の人間関係だけで完結した「職場専用マッチングアプリ」を作ってみてはいかがでしょうか。
これなら、常駐先に出会いはあるが勇気が出ない人たちであっても、一歩踏み出すための足がかりが得られるのではないでしょうか。
何より便利なのは、登録者の本人確認、独身証明、学歴や年収の証明も全て、各自が所属する会社・組織の人事データベースを照会できます。早い上にごまかしようが無い。
もちろんこの構想、メリットはありますがデメリットも大きく、少し考えただけでも危険なので実現性は低い気がします。それを承知の上で、以後何回かに分けて案を練ってみることにします。
(続く)