会社×婚活③ 人柄がよく見えるのはやはり職場
出会いを期待できるのは職場しかない?
出会いが無いと嘆く人たちが、多少は期待できそうな場所をあえて挙げるとすれば、ほとんどの人が「職場」と答えると思います。現状いなくても、新しく入ってきた同僚や、取引のあるお客さんや業者に良い人が現れる可能性が残されています。
特に、同じ職場で働く同僚は、一般的なフルタイムの職場であれば週に40時間程度は近くにいるわけです。
それだけの時間一緒に仕事をしていると、変なクセや情けない一面もたくさん見つかりますが、誰かの為に必至で頑張っているところや、その人特有の以外な魅力もたくさん見つかってくるかと思います。
そうなると、見た目の印象では別に好みでは無かった人でも、親しみや尊敬、時には恋愛感情を抱くこともあるはずです。
マッチングプリでは出会えないお相手
これがマッチングアプリだったらどうでしょうか。貴方の同僚が同僚ではなく全く知らない人だったとして、マッチングアプリで自分に「いいね!」を付けてくれたとしたらどう思うか、想像してみて下さい。
開いた瞬間に目に入った顔写真と年齢で、1秒もかからず「無し」判定でしょうか。
そうであれば、マッチングアプリでは決して出会えないお相手と職場で出会えて、かつ良好な関係を築けているわけです。
ただし、仕事上の関係としては好感が持てても、それを恋愛感情と結びつけるのは無理がある場合も多いでしょう。
結局、求めている出会いは得られていないのかも知れません。
惚れられていると勘違いする人
社内恋愛のリスクとして典型的なのは、異性の同僚から「同僚としての親しみ」を向けられた人が、「あの人は自分に惚れている」と取り違えて暴走してしまう場合です。
前回の記事で取り上げたセクハラの事例もそれだと考えられます。恋愛経験が乏しく自分からアプローチできないけど、いつか運命的な出会いが訪れて欲しい!と夢見る人が陥る間違いです。
勘違いした側は期待が外れた瞬間「だまされた」と感じる可能性があり、最悪の場合、事件が起こります。
そういうことがあるから、リスクを回避したい会社側が社内恋愛を歓迎しないのは理解できます。
ですが、出会いが無いと嘆く人たちにとってのわずかな可能性を奪わないで欲しいですし、例え会社が社内恋愛を禁止したところで、人間関係のトラブルの根本原因が取り除かれたことにはなりません。
トラブルを防ぎたいならやはり、正しい恋愛の仕方を誰かが教えてあげるのが良いかと考えます。「それは会社がやるべきなのか?」という疑問はあるのですが、逆に言えば、勤め先以外にそれを受講させる役目を担えるところが無い気がします。行政がやるのも難しいでしょう。
在宅勤務がわずかな可能性さえも奪ってしまった
近年の情勢により、デスクワークでこなせる仕事は在宅勤務へと急速に移行されていきました。
職場での出会いというわずかな可能性を奪われただけでなく、自宅から一歩も出ない状態で、業務終了まで独りでパソコンに向かう日々。孤独な人たちが一層孤独になっていきました。一体どうすれば良いのでしょうか。
(次回に続く)