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「親が死んだらええのに」胸がざわざわ

それだけは同意できない

「かわいそうに・・・
こんなかわいい子殺してしまうんやったら
親が死んだらええのに・・・」
わかる、わかるよ
それは私も思う。
取り戻せることならその子の命
時間を巻き戻してほしい。
胸がぎゅっとなるんだ。

***

ある日の朝食時のことです。

会社に行く前の夫は
ニュースを見ながら朝ごはんを食べていました。

夫が虐待死のニュースに対し
怒りをこめて冒頭のように言い放ちました。


我が家の息子上2人が
3歳と4歳の頃でした。


私は基本的に
夫のシンプルな考え方が好きなのです。


自分にとってなにが大切なのかを
常に自分に問いながら選択をし
多くを持たず
大切なものを
大切にし続けられるところは尊敬している。 

ただ

この言葉だけは
そうやね、と相槌を打てなかったのです。
私はだまってしまいました。


たいていのことは
うんうんとうなづける共感することが多かったり
尊敬することが多いのに

「親が死んだらええのに・・・」
には共感できなかったのです。 
  

ざわざわしました。

私も自分が虐待をしてしまうのではと
恐れを抱いていたり
感情のコントロールが苦しくてしんどい時が
ありました。

絶対に自分は理性で抑えることができて
そのようなことにまではならないとはいえ

人事とは思えなかったのです。 
 

そしてなにより
優しい世界にしていくためには
どうしたらいいのだろうと
ずっと考えてきたから違和感を覚えたのです。 
 


私は10年20年先、いや30年先になるのかも
しれない、
なにかを変えたいと思っているけれど、
みんながその考えでは
社会は変わらないと思っているからです。


罪を犯したら法で裁くこと
それはとても大切
そのことで私たちは守られています。

ただ
悪いことをしたから
裁きましょう。

悪い奴は責め立ててやりましょう。

それが抑止力です。

 
 
本当でしょうか?

 
 
暴力はダメなことだよ
ということは簡単なことなのだと思います。
誰にでもできます。

それは私が思うには浅はかすぎて

本気で虐待を減らすには
加害する側の背景を考えていくことでしか
糸口や光は見えないと思うのです。

そこに大切な「対話」なのです。

いじめ・虐待撲滅を考える会で大切にしていること


2019年に仲間と有志で立ち上げた
「いじめ・虐待を考える会」では
仲間にこれだけはわかってほしくて
私の思いを話しました。

今の日本を見渡せば
傷ついた人たちを守る機関は増えてきました。

それも大切な取りくみであり
ありがたいです。どんどん増えてほしいです

私たちの会では安心安全な場づくりと
対話できる環境をつくり
いじめや虐待をしてしまう側の背景についても
ともに考えていく会であろうと話し合いました。
そして
傍観者にも力をつけていくこと
無関心な方が関心をもつきっかけづくりの役割に
なろうと話し合いました。

2019年に発足し
3年、会の運営はまだまだ試行錯誤です。

いつも関心を寄せてくださる皆様に感謝です。
読んでいただきありがとうございました。

どうか
「親がしんだらええのに」とか
「加害者がしね」とかいう言葉の刃を放ちそうになったら
新呼吸をして
その言葉を柔らかくして未来の優しい世界を一緒に作ってください。
よろしくお願いします。

この日本に今不足しているのは
「社会的な母性です」♡

メデイカル呼吸®アドバイザー
日本マミーボイスアカデミー協会
理事長 山本理恵

いじめ・虐待撲滅を考える会Facebookグループ
是非ご参加ください。
https://www.facebook.com/groups/456675638248380/?ref=share_group_link&exp=7ffb


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