フットケアを通して私が目指すことのひとつ
石巻から沿岸部を車で走り約30分程の所にある現在宮城県内で高齢化率5番目の女川町。
ここでの高齢者施設等の現状を地元の人から教わりこの街の課題を少し知ることができた。教えてくれたのは生まれ育ったこの町で暮らす若者ケアラー。
『介護士や看護師ではないけれども自分もフットケアを通して沿岸部の高齢者と関わってみたいとおもっている』って。唐突に思いも寄らないことを耳にして思わず微笑んでしまった。
そして今、これが私の目指していることのひとつだったりもする。
介護士や看護師などの専門職ではなくても自宅で元気に暮らしている高齢者へフットケアを通してフレイル予防や介護予防(備え)といったことに自ずと関われる若い世代も増やしていくことで、自宅での暮らしを望む高齢者へ少しでも介護のいらない暮らしの継続へと導くことができるように。
足や足の爪が綺麗になることで笑顔にならない人はいないと思う。笑顔を自ずと生み出す仕事でもある。
この6年間で80〜90代のお客様のおばあちゃん二人に「地味な仕事だと言われない?」と聞かれたことがあるけれども歩行や立ち上がりの改善や笑顔になるといったフットケアをした相手の動作や表情、言葉にプラスの結果がこちらとしては感じることができるので地味でもやり甲斐は跳ね返ってくる仕事だと思っている。
そして自分がいかに早く次の世代に任せられるようになるかだと思う。世代交代は何においても適正な時期があるわけで。いつまでも老いた者が立っていては若い人の活躍の場や可能性の場を奪う、人材の喪失にもなるから。
仲間を見つけつつ、なる早で走らないと。