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ある日の在宅への訪問フットケア

仙台市内のサロンから片道50分程の場所にある市への訪問フットケア。

通っているデイサービスでは爪が酷い人から爪を切ると言われているそうで順番が回って来ないそう。

そして、爪を切ってもらうために病院に行かれたということです。病院では病変のある爪しか爪を切ることができない。病変の無い爪は病院では爪切りはできないと言われ困っていたところにご家族が当店をみつけてくださっということでした。

認知症状もあるということで玄関に入ると「私知らない人は嫌」とご本人の声が聞こえてきました。
15分程、あらゆる方面からの否定的な言葉を並べてお話をしてくるご本人と2人でお話をしました。少しずつ表情が和らいできて靴下をご自分で脱いで足をみせてくださいました。途中で嫌になることも無くお話をしながら全ての爪のケアをさせてくださいました。最後には笑顔がみられてホッとしたご自宅で暮らす90代への訪問でした。

人を相手にする仕事はコミュニケーションの力も問われてきます。もちろん料金は施術を開始した時間からしか頂戴しておりません。皮膚に食い込んでいた爪が整うことで、立ち上がりの際に足先に入る力が強くなることや靴下を自分で脱ぎ履きできる能力の維持や自立を保険外のフットケアを通して私は高齢者の暮らしがより良くなるようにお手伝いさせていただいております。

介護士として施設や在宅でできるフットケア。
セラピストとしてできるフットケアの範囲は現行の制度からいうと異なります。いずれにしても働きやすい環境、ケアを受けやすい環境にもなればと前向きに考え動きながら毎日を進んでいくのみです。

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