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ガーデニングとの縁遠し
断捨離や整理収納の話を書いたときに、母と似ていると書いた。そう、室内に関しては私は母に似ている。そして姉はその性格を引き継いでいない。
しかし、室外になると逆転する。
家の庭の話である。
ガーデニング。
小さい頃の我が家は、道路に面した南側の庭に色とりどりの花が植えられ、家の西側の小さな一画には家庭菜園として野菜や苺などが植えられていた。
よく草むしりをしたり、花の手入れをしていた母。
私は時々野菜を取りに行かされたけれど、姉が取りに行くことも母と一緒に庭仕事をしていた記憶もまったくない。それでも、大人になり家庭を持った姉の家は、見事に「THE・ガーデニング!」である。
花を育てているだけではなく、庭を飾っている。そのための雑貨やらプランターやらトレリスやらにもこだわりがあるようだ。たぶん…。
こんなに花を育てるのが好きだったのかと大人になってから気づいた。なので母とは話が合う。一年草や多年草がどうの、という話に私はついていけないし、その他もろもろ、植物の育て方うんぬん、全く分からない。
分からないので、もろもろ、うんぬん、という説明しか、もはや出来ない。
ガーデニングや植物への向き合い方が、母と姉は非常によく似ている。庭仕事をしている仕草まで似ている。まあ親子なんだけれど。
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私は大袈裟なくらい虫が苦手なので、もちろん土を好んで触ることはないし、自分で管理するくらいなら庭もいらないと思うような人間である。マンション暮らし。しかも庭付きの1階は頑なに拒んだ。
そう、道を歩けば花に眼がいき、植物や花の写真が多い私だけれど、観賞専門なのだ。どうしても植物が育てられない。庭どころか鉢植えすら。
若い頃は、アジアンタムやアンスリウムが好きで、それが置いてある部屋に憧れて、飾ってみたこともあったけれど悲しい結末を迎えた。
土を触るのが好きではないから鉢植えは不向きだと思い知る。
母から「ポトスは勝手に増えていくから大丈夫」と言われて譲り受けてもポトスが可哀想な状態になり「これなら枯れないから」という観葉植物(名前すら忘れてしまった)も枯らしてしまう始末。
母は首をかしげるが仕方がない。
私も首をかしげたいのだから。
もう、植物に申し訳なさすぎて、今では家に花もグリーンもない。でも好きではあるから外で愛でるしかないのである。
ちなみに整理収納で載せた社会人1年目の部屋には花が飾られている。
そう、花瓶に飾るくらいの花は水だけでいいし、長持ちしなくても何となく心が傷つかないので、機会があればウキウキして持ち帰る。そんな機会あまりないけれど。
最近ではハーバリウムという埃もつかず育てる必要のないものがあるので、店で見かけては「欲しいなぁ」と、時々立ち止まってはうっとり眺めている。
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※写真は、いろんな公園で私が普段ついつい撮ってスマホ内に増えていった花写真たちです。