大通公園裏散歩~inSAPPORO
何度か私のnoteに登場している大通公園。
札幌中心部にある巨大な公園でご存知の方も多いはず。
1丁目のテレビ塔を起点に、
噴水・芝・花壇にとうきびワゴンなどがあり
市民の憩いの場です。
芝生やベンチにたくさんの人
と、見慣れた風景ではありますが、今日は地元民にもあまり知られていない、
というか気にもされていない(?)文学、芸術的観点で紹介しようと思います。
意外に歌碑などがあるんです。
まずこちら
石川啄木氏
歌碑には
「しんとして幅廣き街の 秋の夜の 玉蜀黍の焼くるにほいよ」
と書かれています。この歌はかの有名な「一握の砂」に収められているそうです。
春先から秋にかけて大通公園には「とうきびワゴン」が登場する。明治の中頃には屋台が出ていたそうで、夏の風物詩とも言えるこの焼きとうもろこしについて歌ったものです。まさに大通公園の風景といったところで、
札幌には2週間しかいなかったという啄木の歌が残されているのも納得。
次に吉井勇歌碑
「家ごとに リラの花咲き札幌の 人は楽しく生きてあるらし」
リラとはライラックのことで、札幌の花であることも、5月になるとあちらこちらでライラックを見かけ「ライラックまつり」があることも、
私の こちらのnoteで紹介していますが、こんな風に歌碑に残されるくらいライラックは昔から印象的だったことが窺い知ることができます。
有島武郎文学碑
写真ではわかりずらいですが、小説「小さき者へ」の一文が友人の武者小路実篤の文字で彫られています。
すごいコラボですよね。
有島武郎氏は札幌農学校(現北海道大学)の先生だったそうです。
ちょっと視点が変わって芸術作品へ。
こちらはきっと地元民でも知っている?
イサムノグチ氏がデザインした滑り台。
「ブラック・スライド・マントラ」
1988年制作。
世界的にも有名なイサムノグチ氏。
2010年には彼を書いた本を原案にした、母「レオニー」の映画が製作されていますね。
札幌には、ほかにも公園全体をデザインしたモエレ沼公園がありますが、ここにも古くから親しまれている遊具があり、この日もたくさんの親子で賑わっていました。
これに続くのが鯨の森といわれる遊び場
ちょっと角度がよくないですが、鯨の形に見えるというメインスロープがあり、その回りには船の形に見えるコンビネーション遊具なども設置されています。
そして、大通公園の突き当たりにあるのが13丁目の札幌市資料館
手前の12丁目はバラ園になっていて、貴重な札幌軟石で建てられている札幌資料館ともよく似合う。
札幌軟石とは火砕流の噴出物が固結したもので開拓時代の建造物に使用されており、今では貴重な石材となっています。
中には大通公園の変遷のパネルなどが展示されています。
貴重な札幌軟石で創られた建物(外観も内観も)が素敵です。
1丁目のテレビ塔から資料館手前の12丁目までの全長1.5㎞にもなる大きな公園です。
噴水や花畑とテレビ塔が紹介されがちですが、
こんな視点もありますよーという
マニアックな大通公園探索はこれでおしまいです。
お付き合いありがとうございました。
この日一番気になったおまけ写真 笑
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