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『私的気まま帖』essay note

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「非凡でなくてもいい、きみとなら何かが話せそうさ」がモットー 気ままに思いつくまま
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私の中の「書く」。そして今サイトを断捨離してnoteを残す。

少しずつプロフィールに載せていることを書いていこうと思っている。 (プロフィール欄に詳細あります) 今回は「書く」 ※  ※  ※ 小学4.5年の時に日記をつけ始めた。親から日記帳と書かれた単行本のような分厚いノートをもらったのがきっかけだ。 それにその日の出来事を普通に書いていた。 ただ、普通に。 でもそれが、毎日何か書く、という習慣をつけたことは確かだと思う。 中学生になり日記はやめてしまったけれど、代わりに詩を書くようになっていた。 まだそんな長い文章は書けなく

戸惑いのあとさき

住み替えをした。長年生活した住まいからの引越しである。 結局次女がまだ同居しているのでダウンサイジングとはいかなかったけれど、住み替えは以前から考えていた。 もともと娘たちのために校区内限定で探した物件だったので、選ぶときに幾つか妥協したことがあって、いつか引越しするだろうな、と心の隅で思いながら住んでいた。ここ数年は、周りの住環境が変わったこともあり、引越し熱は高まっていたから、ようやく、である。 娘が出たり入ったりするたびに引越しは経験していたので軽く考えていたけれど、

私の中の「食」

予想はしていた。 ひとりになったら1番おろそかになるのは「食」だと。 料理が好きではない。でも苦手ではない。 作ればそれなりのものが出来上がり、意外にも美味しいとの評価も得られる。 ただ私にとって、おっくうな作業であることのひとつ。それを毎日繰り返すことはけっこうしんどい。 娘が成長した今は、手を抜くことばかり考えている。 もともと食に対する興味が薄い。 美味しそうなものをみても、食べたい、行きたいとは思わないことが多い。 人とのギャップを感じる瞬間。 昼休みや仕事帰り

『神無月のじかん』~秋散歩~

秋の向こう側が 微かに感じられる風 僅かな変化が肌に染む 顎を少し上げて キャスケットのつばも上げて 彩りの変化を愉しむ このあとまた 景色を溶かす雨が降り 流れる空気を冷やしていく 感傷的な旋律に乗せて 秋を仕舞い込まないで いま視える空を受けとめ いま感じる風に身を委ね 凛と澄む秋空へと 願いをかけてゆく 大好きな季節のじかん そっと樹々の袂に佇み 話し声に耳を澄ませる 風に揺られる一員のふりをして ここを始めた当初に書いたプロフィールには、好きなもののひと

せわしさもよき四月最終日の朝

あっという間にひと月が終わってしまう。 空へと伸びる枝先に新芽が、道端や庭先に花が、歩いていると目につくようになってきた。 我が家の朝晩は、まだ暖房オンである。 それでも記録的なまでに積み上げられていた大雪は、上がる気温に追い立てられるようになくなって、芽吹きが顔を出し、風景に彩りを増やしてすっかり春だ。 先月職場を去った彼女から、郵送で菓子折りが届いた。理由を知らないスタッフも多いから、添えられた手紙は簡潔な挨拶のみだった。ただ、差出人の住所が「あの町」のものだったから

闇夜に浮かぶ雪花のような

人はどれだけのこころを隠して生活しているのだろう。 あの日、そんなことを考えながら、ネットで紅茶を検索していた。四年前に私自身が前職場を退職したときに頂いた紅茶と同じものを。 ティーバッグが入っている小袋の中に、一緒に乾燥した輪切りのレモンが入っていて、カップにそれらを入れてお湯を注げば本格的なレモンティーが出来上がる紅茶。初めて見たときに感動し、淹れて美味しくてまた感動した。退職後に私は、それを選んでくれた後輩と一緒に過ごした時間や会話、そしてセンスの良さを思い出したり

うたたねする娘のちから

細かな雪が 音もなく降っている 正直  今年はもう見たくない それでも雪は 外の気配に静けさを纏わせながら ぺたりと冬を置いていく 夜の帳。静かだな、と唐突に気付いてキーボードを打つ手を止めた。 雪だけのせいではない気配が漂い、夜を包んでいる。 冬の二重奏とも言える加湿器の音とストーブの低いノイズが、いつも以上に室内に響きわたり、妙に平和な静けさが室内に満ちていた。 なんだろう。 隣の部屋にいた私は、リビングの様子を伺いに立ちあがる。 テレビはいつの間にか消えていて、ソフ

神無月、ある日ある街で。

親の所用で休みをいただいた。もろもろの手続きのために街から街へと移動する一日。 早朝に郊外へ向かって運転をしていると、隣町に入ったころから尋常ではない濃霧が辺りを包んでいた。視界不良で緊張感が高まる。ハンドルを握っている手に気付くと余計な力が入っていて、その度に必要以上に握りしめてしまっている手の緊張を解く。何度か同じことを繰り返して、ふと客観的になり可笑しくなる。時間に余裕のない自分と重なり、思わず「リラックス」とつぶやいていた。 徐々に霧が晴れてくる。地上から水蒸気が

はまっていたカントリードール作り

先週のnoteで、引き出しに収納したものに多量の布地と裁縫用品、と書いた。 「たまに、ミシン」でもちらりと触れているが、娘たちが小さい頃にミシンにはまっていた。 娘の洋服需要が減りつつある毎日ミシン後半時期に、ちまちまとドール作りをしていた時期が重なっている。 きっかけは母だった。 私と同じようにインテリア好きな母。 当時「私のカントリー」(主婦の友社) というインテリア雑誌を購読していた母が、そこに映っていたカントリードールにくぎづけになったのだ。 家にあそびに行く

聴きたい音しか聞こえない~居酒屋にて~

同僚二人と居酒屋に入り、席についてすぐに聞こえてきたのが、千里さんの「十人十色」だったのだ。 大江千里さんファンの私はテンションが上がりまくる。当然CDだって持っているのだからいつでも聴ける曲なのに、もう耳がそっちへ集中してしまって、同僚の話が聞こえない失礼なヤツに変身。 メニューを見ている同僚二人に「とりあえずビール」と合言葉のようなひと言をつぶやいて、数分間は音楽に神経を集中させる。 聴きたければ家で好きなだけ聴くことが出来るというのに、いったい何なのだろう。滅多に外

美味しいゴハンの立役者

この度、炊飯器を購入した。 買い換えを考えてから早いもので数か月経っただろうか。炊けてはいるのだけれど、ふっくら感がなく美味しく炊けない。 買い替えを考えたときに、私は炊飯器を購入したことがないことに気付いた。 初代炊飯器は一人暮らしを始めたときで、姉のお下がりだった。そのまま結婚後も使用し、2代目炊飯器は母から譲り受けた。 姉は一人暮らしを始めた半年後に東京の家具家電付の社員寮に入ったので不要になったもの。 母は、購入して数年後に、炊けなくなったと思い新しいものを購入し

防災グッズと意識の再確認

本日、防災の日。 防災グッズの見直しをしようと思う。 電池やカイロの期限など。 もうすぐ胆振東部地震から1年経つ。胆振地方に住んでいたことがある私は、震度4位の地震が起こる地域だったので、その頃に防災リュックを準備した。 その名残りで札幌に戻ってきてからも我が家にはなんちゃって防災リュックが存在していた。すぐに持って避難する、という前提のリュックだったので、軍手、小銭、電池、小型の懐中電灯など。 入っていた食品は飴一袋。 電池もそこから使って補充していなかった。 ※

ビアトリクス・ポター

名前だけ見たら誰?って思う人のほうが多いのだろうか。 ※上の画像はWikipediaより こちらは見たことがあると思う。 ピーターラビット。 「ビアトリクス・ポターの世界」ときちんと名前が刻まれているので意外とみんな知っているのかもしれない? 私がこのウサギと、出会ったのは中学に入るときにもらったハンカチ。 小さな頃から、うさぎ好きだった私は、もれることなくこのリアルウサギの虜となった。 その作者であるビアトリクス・ポター。 絵本を読んでいたので、もちろん名前は知っ

初バイトのこと

昨日の昼休みに子どものバイト話で盛り上がったので、今日は私の初バイト話を。 ※ 高校も看学もバイト禁止だったせいもあると思うけれど、私自身はあまりアルバイト経験がない。 高校生のときにひとつだけ。看学時代に3つほど。 ①夏休みだけ お土産屋さん ②姉の会社でデータ入力(繁忙期のみ) ③冬季の毎週土日 スキー場のペンション 全部短期。 なのですべて合わせても半年にも満たないかもしれない。 そんな微々たる経験しかない。    初バイトは高校生のときにやった「生協の棚卸し」だ