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流れを呼び込んだのは、ニック.マルティネス!後を継いだのは、中継陣と第3の捕手石川亮ー廻る〜廻る〜よファイターズの逆転人生ー2020年に記す

ファイターズ2020 7/15 23試合目 札幌ドーム F×M 6対4

トップの写真は、こちらの日刊スポーツ記事から拝借しました。

清水優心登録抹消 鶴岡慎也選手登録ー相手は左腕の小島投手だし、てっきり鶴ちゃんがマルティネス番に戻ると思ったが、バッテリーは宇佐見真吾だった。試合開始、ニックさんは、懸案の1番バッター荻野貴司をしっかりとアウトを取り三者凡退で滑り出す。その裏2得点したファイターズ。

お、今日はなんか違うのか?

と期待させたが、3回裏に満塁のチャンスを逃すと(やっぱりな)の展開になっていく。4回表1失点。ニックさんは、審判との戦いに苦しんでいた(球審は津川さん。曖昧ジャッジ津ガンダムのゲームは、両チーム四球が増えて長くなると歴史が証明している)決まったと確信するボールがストライクとならず、珍しくもマウンド上でイライライライラしている。

頂点に達したのがマーチンの打席ー追い込んでから投げ急ぎ、痛恨の逆転3ラン…打たれたニックさんは、今度は、イライラして打たれた自分自身に怒りだし、さらにヤバイ状態に。誰かなだめに行ってくださいよって君だよ。バッテリーだよ。宇佐見チャーミーっ て聞こえてませんから…。

こうなってみてわかる。いくらニックさんが紳士だからって、わたしは、見誤っていたんだなって。そうだよ。そもそもニック・マルティネスは熱い人。情熱の人だからこそ日本にわざわざやってきたし、どんなプレイにも熱中しベンチで声出し、他の選手を鼓舞するナイスガイであった。てことは、頭に血が上って冷静さを失うことだってあるんだよ…(かつて怒りの沸点到達の素早い、イライラするとマウンドをグルグル回り出すライアン・グリンという投手がいた。彼もハリウッドスターみたいな姿で普段はとても紳士だったが、ニックさんよりかなり神経質なタイプだったとは思う。)

鶴ちゃんは、そういう時も何気なくさりげなくドウドウとなだめながらバッテリーを務めてきたのだろう。何しろ歴代のエース(ダルビッシュとかダルビッシュとか)と格闘してきた猛獣使い鶴岡さん。

こういっちゃ何だけど。優心は、投手と一緒になってカッカカッカしてしまうタイプ。宇佐見くんは、何考えてるのかわからないほどおっとりしてるように見えるんだけど、まだ観察期間が短いので判断は保留しときますが、どちらにせよ鶴ちゃんの相手に寄り添う型の人間関係力には敵わない。まだまだ修行中の身。

さらにランナーが出たところで、ようやっと木田コーチがマウンドに行く。ニックさんの表情に変化が見えた。3アウトを取り、ベンチで宇佐見くんと話し合う姿は平常心に戻っていた。

6回表のマウンドに立ったニック・マルティネスは、頭に上った情熱を胸に秘め、必ずやこの回を無失点に抑える決意に満ちていた。2アウトからまたフォアボールをとられても心乱れることなく、最重要の荻野貴司から3アウト目を取る。ファイターズに流れを呼び込む熱い熱い投球だった。

かくして6回裏ビヤヌエバのホームランは飛び出し、タクハルのコンビで同点に追いつく。そして宇佐見慎吾に代打が出されてーいざ7回表のキャッチャーは、鶴岡さん? と思いきやーー石川亮であった。

石川亮ーここはプロ野球人生を賭けた大一番だ。ここでゲームの流れをまた逃してしまったら一軍に残れる確率は、限りなく低くなる。何が何でも最低でも無失点ーそれだけがバッテリーに与えられた使命だった。

負けなしの記録が消えた公文式が2アウトを取り、今日も毎日すいませんの玉井大翔にスイッチ。3アウト目をとってくれる。やったー!!第一関門突破や!と1人(パソコンパリーグTVの前で)声出しガッツポーズのわたし。試合は8回裏勝ち越し成功、連敗ストップ。札幌ドームの観客席にやっと勝利を届けることができた。

去年の冬のオフ、石川亮は、イベントやテレビ出演にひっぱりだこの人気選手であった。シーズン後半は一軍にいなかったけれど来年はレギュラー取りに本格参戦だなとファンは期待していた。とにかく人気のある「亮くん」である。多くのファンが胸をときめかせていた春のキャンプー一軍メンバー表に石川亮の名前はなかった。

わたしは勝手に谷口くんと同じく一軍二軍の間で若い人らを面倒見る係で、そのうち一軍に来るんだろうと安易に思っていた。でもきゅんちゃんは、ちゃんとやってきたが、亮たんはいつまでたっても来なかった。開幕が遅れた後、鎌ヶ谷の試合にもろくに出ていない。一軍には郡くんが呼ばれていた。みかける度にどんどん痩せていくし。いったいどうしちゃったの? これは干されてるのか、もしかして? でもなんで干される理由はあるのか。なんかやらかした罰なのか? ってファンの妄想ってこんなもんなんですよ😅

一軍の捕手は、清水、宇佐見、郡(鶴岡)で、石川亮が参入する隙間も気配もないまま進行していく。とはいえ当の石川亮は、鎌ヶ谷のベンチに居ても、いつも通りに振る舞っていた。自分の出番でない日でもマウンドから戻ってくる投手に話しかけ、声を出し、試合に出ればどろんこになってやっていた。心中なんてわかるはずはない。ただ彼も皆と同じに必死で野球に向かっていた。

そうして思わぬ形でチャンスは巡ってきた。勝ち星に恵まれぬエース有原の運気を変える抜擢捕手として。1回目の試験は、バッテリーとしてはクリアした。しかしさよなら負けで勝ちはつかず。大事なのはここからだというところで、清水優心が自滅の形で離脱する。

本当にプロ野球の世界は、残酷だ。たった1日で、また立場は逆転してしまう。真剣勝負は、対戦チーム同士でだけじゃない。同じチームの中で、助け合う仲間の間で、プロ野球選手として生きるか死ぬかの勝負がある。

みんな頑張ってる。みんなが大好きで、みんなに元気でプレーしていて欲しいファンにとって、これほど辛いことはない。だけど、その刹那と痛みなしでもプロ野球の醍醐味を味わい、感動を胸に抱くこともまた、できはしないんだ。

優心も必ず立ち上がって舞い戻ってくる。目の前の仕事を一つ一つクリアしていくしかない立場の石川亮。打撃への期待で足踏みしている宇佐見真吾。見守り役の鶴岡さんは、最も勝負強い人間として。とりあえずこの連戦、勝ち越してください!お願いします!

ファイターズ 8勝13敗2分 借金は1つ減った。連勝あるのみ😀

井口監督、レアたんがごめんなさい。と謝りたくなるファイターズファン

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