ルーキー河野竜生、プロ初登板。楽天イーグルスに集結したシン・プロ野球選手たちの華麗なる共演の前に撃沈ーファイターズの明日は、どっちだ。
ファイターズ2020 5試合目 6/24 楽天生命パーク宮城 E対F 5対2
今日の楽天先発は、涌井秀章。移籍初登板とはいえ、西武ライオンズからロッテマリーンズ、ファイターズとは10年以上ずっと対戦してきた相手だ。ダルビッシュと先を争うようにパリーグを席巻してきた大エースでもある。きりきり舞いすることもあった、意外とボコスコ打ったこともあった。
なんにせよ。弓削っちとかと違って、ファイターズのバッターだって涌井に対する経験値は高いんだから、全く打てないわけではないはずだ…。そう思って見始めた試合は、早くも二回表中田翔の1打席目でホームラン1点先行。続く3回表にも遥輝とたいしちゃんのコンビで得点。しめしめと順調な立ち上がりのはずだったが…。
ファイターズの先発、ルーキー左腕河野竜生。初回からボール先行。オープン戦から何かのきっかけでストライクが入らなくなる傾向を心配していた。緊張するんだから仕方ない。毎回ランナーを出しながらも今日はファイターズにつきがあり、失点をしのぎ続けて5回裏までやってきた。
初登板初勝利のチャンスのマウンドは、しかしランナー2塁。右の強打者ブラッシュを申告敬遠し、左の鈴木大地との勝負を選ぶ。彼もまたロッテマリーンズから移籍1年目。「大地よなんでこんなとこにいるんだよ?」と思わずテレビ画面に向かって話しかけてしまうように違和感ははんぱないが、同時にマリンと変わらぬ大地の勝負強さは、びりびりと伝わってくる。
ー格の違いーと言ってしまったらそれまでですが。プロ野球はチームプレーといいながら、マウンド上とバッターボックスの間では、一対一の直勝負でもある。技術的なことよりも人的な力関係で決まってしまう場面も多いのも事実。
そこまでボールばっかり投げていた河野くんは、この最大の勝負の場面で、吸い込まれるように打ちごろのストレートを大地に向かって投げ込んでしまう。試合の流れを変える一打が生まれる。千葉にいようが仙台にいようが鈴木大地のする仕事に変わりはなかった…。
それでも2対1で勝っている。2アウト3塁1塁。バッター浅村栄斗。こちらは西武ライオンズから移籍2年目。いつだって打たれてきた…。ボスキャラ上等ひるむな竜生!2ストライクまで思い切った内角攻めで追い込んだ。よし!次は、ボール球を外に投げるんだ。河野くん。ボール球でいいんだよ。焦るな…よお〜〜〜〜〜
大飛球は、誰もいないスタンドに、ガコーンと音を立てて落ちた(んじゃないかなテレビ画面では聞こえなかったけどさ…)逆転3ラン。勝負は決した。
いつも不思議に思う。なぜ人は、一番大事な時に、一番してはいけないとわかっているはずのことをしばしばやってしまうのか。
清水優心のサインは、外側低めのボール球だったと思う。しかしルーキーが投げ込んだのは外角高めのストライクだった…。他のバッターなら打ち損じたかもしれない。でも浅村栄斗には、そうはいかない。内側見たからって外側についけてないなんてことはないんだ。ていうか何でも打つんだよ…。
プロ野球の世界には、すっごいバッターがいるんだよね…。ほんとにね…。
って感心してばっかりでいいわけないが。この水滸伝梁山泊(注)のごとく楽天イーグルスに集結せし面々は、まさにシン・プロ野球選手。己の仕事をするために仙台にやってきた。百戦錬磨のお歴々に対して、わたしたちのファイターズだって…翔くんがちゃんと打ったんだもん…遥輝キャプテンだって打ったし守ったもん…てもなあ。弱いわあ😅 キャラが弱え〜〜〜〜〜。
ってそんなこともないよ。キャラは強い。ファイターズはキャラは絶対的に強い!でもやっぱり足りないものがあるんだ。
それを知るためには、自分を見つめるだけじゃきっとダメなんだ。相手を見るんだ。シン・プロ野球選手として彼らをたらしめているものは一体なんなのか。なんで自分らは彼らに負けてしまうのか。
ファンも同じくです。失敗する選手や負けるチームを責めてばかりいたって、何も良いこともないし、それで強くなるわけでも全然ない。相手があって成り立つゲーム。それが野球であり、最大の面白さなんだから。
今年のイーグルスはマジで強い!もっとメラメラしようぜファイターズよ!
さあ、また明日明日😀
7回表、代打谷口雄也 2死ランナー1塁。積極的に打ちに行って初球ファールフライアウト。開幕から3打席無安打。なんとか開幕したい。しぶとく粘れきゅんちゃん!
フィターズ 2勝3敗
(注)水滸伝ー中国の講談小説ー時代は北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中。様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)百八人が、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結。彼らはやがて、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指すようになる。(以上ウイキペディアより抜粋)
日本でもドラマ化映画化されてるのですが、最近は見たことないなあ。若い人は知らないと思って、注にしてみました😅