おじいちゃんのお醤油おにぎりのお話
千葉県にある祖父母の家私は9歳の夏まで、東京の東の端っこに住んでいました。
父方の祖父母の家は、千葉県の成田空港の先にありました。
子供の頃の長期休みにはおじいちゃんが車で2時間ほどかけてうちに迎えに来て、妹と2人で祖父母の家にお泊まりに行くのが、物心ついた時からの恒例行事でした。
おじいちゃんの車はマニュアルの軽自動車ワンボックスで、おじいちゃんしか知らないような農道の下道をいつも走っていました。
車酔いしやすかった私は、気持ち悪いと言ってよく途中の道端で吐いていました。