着物stylistへの道②
コーディネートの面白みに気づいた出来事があった
着付け師として仕事を始めたことで
友人が、ご長女さんの成人式の振袖を着せてほしい と依頼してくれた
自分が着た振袖をお嬢さんに着せるという
今で言う「ママ振(ママフリ)」
前撮りの際は、友人自身も次女さんも着物を着て
一緒に家族写真を撮りたい と
着物を保管しているご実家へ伺い、着物のセレクト
振袖も2枚あったので、長女さんに似合うものを選び
帯や帯揚げ・帯締めをコーディネート
主役の長女さんに調和するよう、友人と次女さんの着物を選ぶ
タンスの中には、しつけがついたまま、まだ袖が通されていない着物も数枚
友人は、母として派手すぎず上品なイメージの色無地を
年の離れた次女さんは、可愛らしさが際立つ小紋を
長女さんの振袖は、柄行の珍しい華やかなもの
昔のものの中には、本当に驚かされるデザインのものが度々ある
なんといっても、素材にしても製作過程にしても
今のものとは比べ物にならないほどの確かなお品である
・・・そして、3人に着付けて写真スタジオへ
おじいちゃん、おばあちゃんもご一緒に撮影
とても素敵な家族写真
何より!みんなが喜んでくれた
今でも、お支度のたびに感じること
着物って、着ている本人だけじゃなく
家族も周りの人がみんな嬉しくなる・・・
この依頼をきっかけに 私は
着付けだけでなく
着物を通して もっと深く
人の役に立てることをしていきたいと考えるようになった
着物に込められた想いを
繋いで 伝えて 遺していきたいと思うようになった
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