りえ*双極性障害Ⅱ型*
詩を集めたもの
アート集
抑うつについて雑記
こどもむけショートストーリー。えほんてきな。
虹のかけらを見つけたこども妖精ティナと吟遊詩人のホビー。こわれた虹をなおしにいくため、ふたりは旅立つ。
ぼくのちいさなあしあとが 三日月にむかってのびている 夜の国 輝く城 ここは時間の流れが 現実とはちょっとちがう ぼくは 流れる水面にうかんだ 葉の船にのりこんだ ゆらゆら 夢を見ているよう ここでは涙も月の光に変わる たくさんの思いを船にのせて 流してゆく 辛いことも 苦しいことも ここではありのままのぼくになれる 三日月の夜 夜が明けるまで いまはこのままで ゆれていたいの
風の足音がきこえる 春の芽吹きがそっとうごきはじめた ため息が空に吸い込まれていく 子供の走る声 バイクが横切る音 ああ 消えたくてもお腹は空いて 時は進む ぼくの気持ちを置き去りにして どこにいればいいだろう 僕の居場所はあるの? お日さまのしたで みんな生きてる ああ 暗いトンネルにも出口はありますか ここにいてもいいですか パンを食べる 美味しいと思う 生きている こんなにも生きている
詩は心の鏡だ ぼくの心をうつして文字になる ぼくは声に出すのが苦手だから 文字に書いてたくすんだ これをよんだ誰かに伝われって ぼくはまた書くんだ 悩みを吐き出すように 紙に文字を書くんだ それが詩になって ぼくをうつしている
のぼってる?おりてる?
がんばってがんばって、もう頑張り疲れた。ダラダラしよう。寝よう。休もう。でかけよう。罪悪感なんかしまっとこう。
コーヒー淹れた。だらだらしよう。
生きる覚悟をしなくちゃならない この先どんなことがあっても 根っこが一本だけでは そこが折れた時、倒れてしまうから 根っこはたくさん持っていい 逃げ道はたくさんあっていい だから、ひとつが折れても倒れないで 生きていく覚悟をしなくちゃならない 面倒なことも退屈なときもあるかもしれない、けど 折れても逃げてもいいから生き延びて いつか頂上についたとき 「生き延びてやったぞ!」と叫ぶため 自分で自分を認めてあげるため 「今の自分」が生き延びてることを褒め
やりたいことが分からなくて どうやって生きたらいいのかネット検索してた 啓発本を買っても最初の数ページしか読まず 筋トレも続かない 僕はどこへ行きたいのか なにをしたいのか わからないまま逃げているだけ 生きるのはつらい でもそんなの僕がそう思っているだけだ サイコロみたいに きっと裏側は違う世界のはず 僕はどうしたいんだろう ーーわからないまま時計が進む 僕はどこにいけば ーー誰も教えてくれない ぼくはどこに行こう ーー方角が分からない 僕
明日に咲く花 女の子はたねをまいた きれいな花が咲くたねをまいた まいにちお水をあげて だいじにだいじに 育てた やがて芽がでて 双葉がひらいた お水をあげて きらきら光ってる 本葉がでてきて つぼみができて もうすぐ咲く もうすぐ咲く けれど花が咲く前に 女の子は恋をしてしまった 彼の声 彼の手 彼の指先に 恋をしてしまった お花は咲いた きれいな花が咲いた つぼみが増えて 3りん4りん咲いた 明日も咲く きっと咲く 女の子は咲いた花にきづくだろうか 明日に咲く花
家から飛び出した 街は気づかないうちに秋から冬になってた うろこ雲が夕日にひかって どこに向かうでもなく自転車を走らせた 冷たい風をきって廻る車輪 家には帰りたくなかった 頑張るだけの家 重たいだけ 頑張るのは嫌い 家が変わればいいのに そうだ 僕が逃げ出さなくても済む家になればいいんだ 外には居場所なんてない 帰りたい家になればいいんだ 帰ろう そうだ ハンバーガーを10個買って夕飯にしよう 40分の家出 帰るぞ家に 頑張らなくていい家
自分の引き出しに入りきらないぐらいの モノを持って 奥に何があるのか忘れたまま ボクらはしあわせって呼べるのかな 大切なものをどこにしまったのか わからないままで ポケットにものを詰め込みすぎて 穴があいたみたいに 詰め込みすぎた心に 感情のブラックホールがあいている