見出し画像

ラッキー家族、爆速で家を買う~アンチ戸建が決めたワケ~/その12

物件Cの、築年数やらリフォームやら、そのあたりのいきさつに驚かされましたが、それらは一旦置いておき、住み心地はどうだろうという純粋な目線で、冷静に本来の内見をしなくてはいけません。

家の表と裏どちらも公道に面していて、より大きな道路側が正面玄関、裏側には勝手口があり、車はそちら側に停めるスペースがあります。

「この場所で駐車場2台分ある家はなかなかないですよ」と不動産屋さん。

今のところ車は一台しか所有していませんが、来客時にも便利ですし、普段は空いたスペースで子供を遊ばせることもできそうです。

表に蛇口もあるので、ビニールプールを出しても良さそう。
ビニールプール、買うところからだけど。

勝手口から入るとすぐにダイニングキッチン。収納たっぷりですが、物件Aの作り付け棚のように間仕切りが細かくなく、深くて大きな引き出しがシンプルで使いやすそうです。
そしてコンロが三つ口!ぐりおの離乳食作りがもうすぐ始まるので、重宝しそうです。

元々、高齢のご両親が住むためにリフォームされたとあって、ダイニングキッチン以外は畳の部屋でした。

物件Aの魅力について書いた記事でバレているかも知れませんが、私、畳好きです。

今住んでいるアパートにも畳の部屋があって、引っ越して来る前はフローリングのみだったので、越してきたばかりの頃は「畳最高~!いいにお~い!気持ちい~!」と、馬鹿みたいにゴロゴロしたものです。

最近は長男が馬鹿みたいにゴロゴロしています。
畳は我が家の人間を馬鹿みたいにしてしまうようです。

底冷えしないし、布団もカビないし、青々した状態から飴色へ、経年変化も楽しめます。
うっかり本当に寝てしまって、頬についた畳の跡を笑い合うこともできます。

もし息子たちが大きくなって、自分の部屋はフローリングが良いと言い出したら、マットでも敷くことにしましょう。

各部屋の収納も十分。
浴室、浴槽もゆったり広々。
2階にはベランダもあります。

驚いたのは遮音性です。
交通量の多い道路に面しているのに、家の中はとても静か。
さすが最近建てられた家は違います。

強いて難点を挙げるとしたら、トイレの壁紙が花柄なことくらいでしょうか。
もしどうしても嫌なら、壁紙くらいなら追々替えてもいいかな…

(後日、義理のお母さんにこの話をしたら「あらいいじゃない、トイレに花を飾らなくても華やかなんだもの」と言われました。トイレを華やかにしたいという発想が自分には無かったことに気づきました。)

夫「う~、やばい。こっちのほうが良くなってきた!」

え!心の声が口からそのまま出てるよ!?

不動産屋さん「他にどちらか検討されているところがあるんですか?」

ほら、そうなっちゃうじゃん、失礼じゃない?

夫「実は昨日○○町でも中古住宅を見まして」

おい!正直かよ!

夫「ほとんど決めかけたんですけど」

不動産屋さん「ああ、あそこですね、だいたいわかりますよ、不動産屋は横の繋がりもありますから。あそこ、道が狭くてね。」

夫「そうなんです。中は結構良いなと思ってたんですけど。あと、安いし。」

正直が止まらないな、夫よ。

不動産屋さん「迷われますよね。」

私「でもあっちは、買うとき安くても、すぐあれこれ直したいところがあって、そっちにお金がかかりそうな気がするんだよね」

便乗正直し出す私。

夫「ここだと、この先、もし俺たちが住まなくなっても、家を壊して土地だけにしても、そこそこの金額で売れそうだよね。息子たちの荷物にはしたくないし」

不動産屋さん「それはそうですよね。○○町だと、それを考えると、難しいと思います。ここだと土地だけでも○○○○万くらいにはなりますし、買い手もすぐにつきますよ」

なるほど。立地の良さは、自分たちが便利なだけではなく、次世代への強みもあるのか。

例えば駅の場所が大幅に変わるとか、県庁所在地が盛岡じゃなくなるとか、そのくらいの大きな変化でもない限りは、きっとこれからもこの場所の便利さは変わらないだろうな。

夫「ここは、他には購入意思を示している方はいないんですか?こんなに良いところなのに」

そうそう、それそれ!

不動産屋さん「実はあったんです。ですが、ローン審査で落ちてしまったりして…それで、耐震証明をとって、更に価格を下げて、改めて広告に出したところなんです。」

なんと。
なんというタイミング。

私「ちょっと、お昼ご飯食べながら考えて、ご連絡するという形でも良いですか?」

ぐりおの授乳時間が気になり、そう切り出して、とりあえず解散しました。
ラッキー家族、自分たちのラッキーさを自覚し始めました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!