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「出る杭」を打ち続け、「突出」した文化になった日本

「出る杭は打たれる」日本とは対照的に、イギリスの国民性を一言で表すと、irreverent(イレヴァレント). 直訳すると「不敬」だが、ニュアンス的には、一般的な常識には従わないぞ、あんたの思い通りにはさせないよ、という頑固な反骨精神だ。先週末サールスベリー大聖堂に行ってきたのだが、ここにはあの有名なマグナカルタがある。

マグナカルタは13世紀、当時の国王が国民に徴兵令を出した結果、それに従うどころか不満を爆発させ国王の権限を制限するために1215年に制定された憲章で、のちの立憲君主制に繋がった。まさに反骨精神が歴史を変えた。今問題のブレグジットの離脱案が未だ可決されないのも、その国民性の表れだと個人的に思っている。音楽に関しても、この国の伝説のアーティストたちは、irreverentであるほど支持を受ける。これぞ元祖イギリスのパンク精神。

日本はわかりやすいジャンルに当てはまらないものは「異質なもの」ととらわれがちだが、それが海外から見るとものすごく「異質」に見えるのが、面白いパラドックスだ。日本の人気お笑い番組がイギリスで「ぶっ飛びすぎてるジャパニーズTVショー」として紹介され、満員電車に駅員さんが人を押し込んでいる光景が「面白動画」として紹介される。大真面目に杭を打ちまくってきた日本は、今や世界的のどこよりも「ズバ抜けた」文化の国になった。つまり、「足並みを揃える」ということに執着する文化自体が、海外からすると「異質」なのだ。

世界的に見て突出した「杭」である日本を誇りに思う。「令和」時代もますますずば抜けて素晴らしい文化であり続けてほしい。



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