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Bridge of Time

長野のお寺で録音された、"Temple Recordings" ニューアルバムレコーディングライブ配信を記念して、今週は毎日、収録曲にちなんだ物語を綴っていきます。

配信は12/6まで、チケット発売中→ https://eplus.jp/riefu-st/

大学院で通訳の勉強をしていた時、鎖国時代の長崎の通詞のことを知った。

オランダ通詞は、鎖国時代の日本政府とオランダとの橋渡し役として、主に三つの役割を担っていた。第一に出入国管理官、第二に学問の外交官、そして第三に、最も重要な役割として、オランダ人医師の弟子として、のちに彼ら自身が学者、翻訳家、教育者になっていった。通詞の役割は200年かけて大きな変遷を経て、仲介者(mediator)からメッセンジャーへと変化していった。

彼らはオランダ語の習得だけでなく、学術書の研究に没頭するようになり、ようやく日本が世界に門戸を開くと、教育改革に貢献するという使命感が芽生える。彼らは日本の近代化・産業化の基礎を築き、様々な学問の先駆者として歴史に名が刻まれている。

当時の通訳者は、通訳という仕事の枠を超えて、さらに追求すべき使命や興味を見いだしてきた。言語の習得は目的ではなく、新しい思想や概念を学ぶための手段であり、それが国家の歴史的な発展にも影響を与えたのだ。

100年以上経ち、彼らの思い描いた夢が、海と時代を超えて叶ったという感動を歌にした。

遠い彼方のあの場所へ
ここから旅に出られる

海を越えて
時の架け橋を渡って

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