五感に触れること
仕事に追われすぎた日々から抜け出して、電車で5時間イタリアのボローニャを3日間楽しんできた。結論から言うと、リチャージっされたってこんなに実感したの久々だなぁと思うくらい、色んな意味で満たされてきたの。その理由は自分の感覚に触れ合うチャンスを充分に持てたから。
街並みを楽しんだ。私の住むオーストリアとは違う景色。建物が違う、雰囲気が違う、バイブが違う。街を歩いてこんなに楽しいと思ったのはいつぶりだろう、ふと思った。聞こえる言葉も違うよね、そして人々の雰囲気も違う。
アートブックを見たり、教会に入って彫刻を目の前にぼーっと何十分も過ごしたり、古楽器の美術館で美しい歴史に触れたり。心がワクワクした。
なんだかすごく香水が欲しくなって香水屋さんへ。3軒入ったけれど、どこのお店でもオーナーと会話を楽しみながらいろんな香りを楽しんで吟味して。いくつもの中からピンとこなければ無理して買う必要ないと思っていたのだけど、なんだかピンときちゃったのよね。ディプティックのオルフェオンを手に入れたのだけど、あまりに肌馴染みが良くしっくりする香りなのにすごーく気分があがる。しあわせ。心高鳴るってこういうこと。
美味しいコーヒーを飲むこと。コーヒー豆について店員さんに教えてもらったり。
いくつかのカフェで楽しい時間を過ごした。
そして美味しいごはんを食べること。醍醐味。美味しいだけでなく美しいものを味わうしあわせ。もう本当に豊かな食を楽しめて最高だった。どんな食材が使われていてどんな味なのかを自分の言葉で表現する楽しさ。ワインやスパークリングも一緒に楽しんだけれど、お皿に盛られた宝石たちがあまりに表現力と存在感が強いから、お酒をゆっくり楽しむのも一苦労って思っちゃったくらい。ああ、本当に美味しい、そしてクリエイティブなごはんをたくさん食べたなぁ
今回もうひとつ私の感覚リトリートとでも言えるこの旅を素敵にしてくれたのには一人の友達の存在がある。
彼と私は7年ほど前に仕事を数ヶ月一緒にした仲間。その時に少しストーリーがあり、でも縁は遠ざかって住んでいる国も違うので疎遠に。なぜか7年ぶりにふとしたタイミングで連絡をたまに取るようになった。
ロマンティックなことでもなく、でも全然そうじゃないと言うわけでもない会話を交わしていた時に、いつかヴェローナ(イタリアの町、ロミオとジュリエットの舞台となった場所だね。)かどこかで美味しいコーヒーを一緒に飲もうって話になった。
お互い冗談混じりな話をするのが得意なんだけど、そんな冗談まじりの会話から、でも実現させてどこかで二人でコーヒー飲むのどう?ってなって今回の旅が本物に。私はオーストリアから、彼はアイルランドから24時間だけ一緒に過ごす旅。
仕事のスケジュールの兼ね合いで、彼が前日について次の日の朝私が到着、丸1日ちょいを一緒に過ごした後私はもう1日一人で滞在。
その彼と私が築き始めている不思議な関係性についてはまた次回話すとして、
私たちは自分の気持ちや感じたことを臆すことなくシェアできる関係性だから、すごく楽しかった。
イタリアン、ジャパニーズ、モダナイズドされたフュージョンのレストランに行った時はフルコースを食べる2時間半くらいの間、私たちはひたすら目の前の宝石のような料理を味わいお互いの感想をシェアし対話をし、その対話を通して自分の感覚と向き合う時間を楽しんだ。
長くなり過ぎてしまうから他のことはまた次回に書こうと思うけど、この旅は本当に素敵な意味のある時間だった。
そうだ、イタリア語もわからない私が一人で夜に単館映画間で映画も楽しんだ。
とにかく自分自身の中のインスピレーションやものごとに対する興味とかわくわくした気持ちがどんどん湧き上がるのを実感した数日間。
本当に幸せだった。
私はこれからも旅をして自分の感覚に触れ合う時間を大切にしたいな。