横川kito改修ワークを振り返る
2020年8月1日時点での人口3,829人。最盛期は2万人以上が暮らし、約300年にわたって鹿児島の経済を支える重要物流拠点だった横川町。
霧島市内でも特に過疎化の激しいこのまちで、今年5月、私は一軒の空き家を借りました。
元商店街の一等地、今は閑散とした駅前通りに建つ築89年の2階建て古民家。30年前まで「川添下駄屋」という名で繁盛していた、どことなく上品で大正っぽい雰囲気の残る建物です。
ここを「横川kito(きと)」と名付け、2021年春の開業を目標にカフェ&ゲストハウスとして活かしていきたいと考えています。
手付かずの美しい自然があり、江戸時代から昭和にかけて栄えた金山に由来する文化や建物が残り、閑散としてはいるけれども、まちを歩けば大正・昭和の趣を感じる横川町。「万人受けはしないけど刺さる人にはものすごく刺さる」そんなまちだと私は思っています。
横川町の良さが心にぐさっと刺さる人たちをもっと引き込んでいきたい。そんな発想から出発した横川kitoの空き家改修&開業準備は、横川町内外、それどころか霧島市外からも本当にたくさんの方々にご協力をいただきながら、一歩ずつ着々と前に進んでいます。
8月21日・22日 空き家改修ワークショップwith第一工大生
8月21日・22日の二日間、第一工業大学建築デザイン科で空き家再生に取り組む学生さんたちにご参加いただき、内装関係の改修ワークショップを行いました。
空き家再生まちづくりで多くの実績を持つ頴娃おこそ会の加藤潤さん、霧島市内で内装業を営みながら空き家改修にも関わりを持つ伊久良屋さんを講師側でお迎えし、古民家再生の現場、そして内装工事の仕組み・手順などなど…将来建築士を目指す学生さん達が主体となって、座学ではなかなか学べないことを実体験しながら改修作業を進めてくださいました。
ジメッとして暗かったお風呂場前の廊下。石膏ボードを貼って、白く塗っていきます。
根太(壁の中に横向きに走る骨組み)の位置に印をつけて、石膏ボードをネジでとめる作業。
壁紙の貼り方を伊久良屋さんに教えていただく様子。いつも見慣れている壁紙って、結構繊細な作業の連続でできているということを知りました。
丸一日かかった壁紙貼りも終盤!部屋の壁4面と天井を貼り終えた頃にはすっかりプロ顔負けの顔つきに。
驚いたのは学生さん達それぞれの真剣さと吸収の速さ。一つ一つの作業をとても丁寧に進めてくれました。
大学で学ぶだけでは絶対にわからない現場の細かな作業。今回の経験が彼らの将来に良い影響を与えてくれたら良いなと思います^ ^
第一工大の学生さん達は今後も継続的に横川の空き家再生に関わっていくそう!これからの彼らの成長が楽しみです。
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