和音に強くなる!③ 【音階上の和音】

今日は、前回、前々回で勉強した知識を使って音階上の和音を作ってみます。後に和声を勉強する時に必要になる和音記号(Ⅰ、Ⅱなど)をここで復習しておきましょう。
ポイントはここでもコードネームを同時に結び付けておくことです!


音階各音上の和音

♪♪やってみよう①♪♪

①下の写真を参考にC durの音階上に三和音を書き入れ、和音の種類(長三和音、短三和音、増三和音、減三和音)を答えましょう。
②コードネームも書き入れましょう。

まずは長調から。
「音階上の和音」というのは、音階に並べた各音を根音として3度ずつ積み重ねた和音のことです。


以下、解答です。


できましたか?

この、音階の上に作った和音を、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ…とローマ数字の大文字(※注) で表したものを和音記号と言います。
独学で文字だけ見てる方だと、度数の読み方がわかっていないことがあるので、ひらがなで読みを振ってみました。



※注 ローマ数字の大文字というのは、手書きの場合、セリフと呼ばれる横棒を上(下にあってもOK)につけて表します。
小文字と大文字の使い分けは、「音階に強くなる!①」の記事の最初の写真を参照⇒https://note.com/rie_matsui/n/na4ad1598767d




さて、同じくC durで、今度は七の和音で音階上の和音を作ってみましょう。

♪♪やってみよう②♪♪

①下の写真を参考にC durの音階上に七の和音を書き入れ、和音の種類(長七の和音、短七の和音、属七の和音、減七の和音、減五短七の和音)を答えましょう。
②コードネームも書き入れましょう。


慣れてきましたか?


以下、解答です。

こちらも、和音記号の読み方を振りました。
Ⅴ度の七の和音だけ、特別に「ぞくしち」と言います。「ごどしち」でも意味は通じますが、みんなⅤ₇を見て「ぞくしち」と読む。
属七の和音の特色、重要性はのちほど。



♪♪やってみよう③♪♪

続いて短調も作ってみます。

①下の写真を参考にa mollの音階上に三和音を書き入れ、和音の種類(長三和音、短三和音、増三和音、減三和音)を答えましょう。
ただし、和声短音階で考えるものとする。
②コードネームも書き入れましょう。

楽典の入試問題にもよく出てくる文句ですが、「和声短音階で考えるものとする」ということは、第7音を半音上げて導音にすることです。
なので、a mollの場合はソに♯をつけるのを忘れずに!!


以下、解答です。


この調子で短調の七の和音も!いってみましょう


♪♪やってみよう④♪♪

①下の写真を参考にa mollの音階上に七の和音を書き入れ、和音の種類(長七の和音、短七の和音、属七の和音、減七の和音、減五短七の和音)を答えましょう。
②コードネームも書き入れましょう。

短調のⅠ₇とⅢ₇ですが、和音の種類を表す言葉、すなわち長七とか属七とか、そういうのがありません!!!クラシックではあまり出てこない和音だから特に呼び方がなくても良いのだと思います。なので飛ばしてください。
コードネームは該当するものがありますが、前回までに出てきていないので、既に書き込んであります。他は前回までの知識でできるので埋めてみてくださいね。


以下、解答です。


まとめ

今C durとa mollで作ってみましたが、これが全調ですぐ作れる、また理解していないと和声に進んでいけません。道のりは長いです!

ここで一つ、大事なことを復習しておきましょう。

長調と短調の音階上の和音を並べてみると・・

属和音が共通していますね!

特にⅤ度の七の和音の「属七」は、他では出てこない、このⅤの場所にしかない和音です。
従って、例えば「ソシレファ」の和音があったら、C durかc mollのⅤ₇の音でしかありません。

このことは後の勉強で大事になってきますから、
きちんと覚えておきましょう。


最後に、度数と和音を他の調でも書く問題を。
次に指示された和音を調号を用いて書きなさい。
調号を用いて、ですよ!!
出来る方はコードネームも書いてみてくださいね!
(答えは記事の最後!)



来週、再来週の更新は都合によりお休みさせていただきます。
その後は和音の転回形、それから少し数字付き低音にも触れようと思います。お楽しみに。


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なお、ある程度の知識がある方に向けて書いていますので、これじゃついていけない、という方は、ぜひ個別レッスンに!その人にあったレベルで解説します。(対面、オンラインどちらもあり)
レッスンご希望の方はrie3_e_mail@nethome.ne.jpまで。



【まとめ・解答】


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