【カコメンのみなさまへ】オンライン読書会の報告(第9回)
第9回オンライン読書会を開催いたしました。今回は私含め3人の読書会でしたので、紹介本以外の脱線の話もたくさん聞けました。
今回紹介された本について。
りえ:雨宮処凛『生きのびるための「失敗」入門』
読書会が始まる直前に再度読み返していたら、数々のニュースや報道が頭を過ぎり、大変苦しい気持ち。「一度でも失敗したら人生アウト」というメッセージが、いろいろな事象を通じて常に浴びせられる状況にあると私は思っていて、とりわけ子どもたちはそれを強烈に受け取ってしまう気がしている。「失敗したらアウト」なら、失敗をなかったことにするしか生きのびる術がないのではないか。
なおちゃん:中島諭宇樹『エレメントハンター』
学級支援に関わる中で、中学生からこのアニメのエンディング曲を歌って元素記号を覚えていると聞いたことから、このコミックを紹介してくれました。私は寡聞にも初めてこの名曲を知りました!いい!コミックに付いている周期表も見ていて楽しいし、キャラクター化された元素もビジュアルと結び付けて元素記号を覚えられそうなので、子どもと一緒に見てみたいです。
ふじくん:仲間知穂、ゆいまわる『学校に作業療法を 「届けたい教育」でつなぐ学校・家庭・地域』
作業療法と学校との接点はないか、という興味から手に取ったそうです。ふじくんはスタサポに携わって一か月程度、なおちゃんの行っている学級支援活動や、カコタムの活動にも興味津々でしたので、そんなお話もしました。お仕事の話も聞けて、とてもとても良かったです。「人を支援する」ということに真摯に取り組んでいらっしゃる方なんだろうと思いました。
読書会も9回目となり、私としては、過去に紹介された本やメンバーとした話のこともいろいろと思い出された回でした。よく参加してくれるなおちゃんと、初参加のふじくんと私、いう組み合わせだったからかもしれません。
なおちゃんから、「国語という教科で子どもに教えられることって何だろう」という問いを、ときどき感じられるのだけど、私も自分が、最近はとりわけ国語、社会、英語について「勉強するってどういうことなんだろう」という問題意識を持っていることに気づけた読書会でした。学習支援活動に携わっているのも、そういう興味からきているんだろうな、と思います。
読書好きな方もそうでもない方も、他のメンバーの話を聞いたり自分が話したりする中で「おや?」と気づくことがあるかもしれませんので、ご都合あえば読書会にご参加ください。紹介する本は、あってもなくても全部読んでなくてもこれから読みたいでも、もはやなんでもOKです。参加してみたいな、と思ったカコタムメンバーはぜひ私にご連絡を!