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【読書会感想】じぶんでいることと、じぶんらしさ

 毎回、自分なりにテーマについて考えて本を選ぶのですが、この回は本当に困りました。何で困ってるのか考えると、良くも悪くも今の自分にあまり切実さのない問いだからかと。
 迷った末に、私が『じぶん』というものを一番意識的に考えていた中学生の頃に読んで、昨年、中学生とこの本について語り合ったことから、森絵都『カラフル』を選びました。結果的に、この本がぴったりでした。
 最近読んでいる本として、千葉雅也『現代思想入門』を紹介しました。この本は、にしじまさんの音声配信「ほんじゃ~に~」の中で、かいさんの出演回で紹介されています。かいさんの出演回は、好きで複数回聞いております。

 今回も、この日に紹介された本についてコメントし、振りかえりにしたいと思いますが、取りこぼしがあればご容赦ください。一部、私が連想した本も混ざっていることがあります。

小林エリカ『女の子たち風船爆弾をつくる』
→最近読んでいる本として紹介されたのですが、タイトルが秀逸だと思います。

近藤康太郎『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』
→同じ著者の『三行で撃つ』も、以前この読書会で紹介されて、読みたいと思ったので覚えていました(読んでいない訳ですが)。

戸田大介『継続する技術 200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった』
→「原則1:すごく目標を下げる」が私には効きそう。

岡本太郎『自分の中に毒を持て』
→この本を紹介してくださった方のタバコの話が、私にとってこの回のいろいろな話に接続して面白かったです。

坂上香『根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ』
→このテーマでこの本が紹介されたことが、読書会って面白いなと思いました。

平野啓一郎『私とは何か―「個人」から「分人」へ』
→いろいろな読書会に参加しましたが、幾度、幾人の方から、この本の話を聞いたでしょうか。買ったので読みます。

平野啓一郎『「カッコいい」とは何か』
→「こうありたいという少し上の自分」を振る舞う、という話が出まして。この本で書かれていることと繋がってそうな予想。買ったので読みます。

ジェーン・スー、桜林直子『過去の握力 未来の浮力 あしたを生きる手引書』
→こちらも、タイトル良過ぎ。

岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
→よく見聞きした本でしたが、調べたらお若い著者さんなのですね。

ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』
→じぶんが見えてないと他者の靴は履けないのだろうな。

新田次郎『孤高の人』
→「ひとり時間」のことを考えました。誰しも安心して篭れる自室が必要だ。

松本俊彦、横道誠『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』
→自分でいることと依存のこと。「長生きするために生きてるんじゃない」は、年齢的なこともあるけど、コロナ禍で直面させられました。横道さんの本なので、読むことは確定しています。

レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』
→参加者のお話から連想された絵本。実家にまだあるはず。
 「自分はきいろなのに、一生懸命あおに見られようとしていた」という話を聞き、読書会っていいなと思いました。たぶん、私はそういった方向への尽力をあまりしてこなかった気がします。自分とは違うけれど、その気持ちは伝わっています。