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正解と間違い

 小学生と算数の四捨五入のプリントをしていた。先生が授業で教えた手順で解いているようで、答えを見たら正解なので、よくできたねと話した。

 翌週、同じく四捨五入のテストの見直しをして、答えが間違っていたので、どうやったのか詳しく聞いたら、「隣の数字と比べて、大きかったら繰り上げて、小さかったら繰り下げ」たらしい。

 つまりこういうことです↓↓↓

一番上は正解

 ほぅ、と思った。
 先週は、「4以下は切り捨て、5以上は繰り上げだよ」と説明したような気がする。正解もしていた。プリントの問題数は多かったので、たまたま全部正解したということではなさそう。

 上から二桁の概数ということで、着目する数字は合っている。繰り上げるとか切り捨てるということも覚えていたようだ。隣の位の数と大小を比べる発想は、どこから来たんだろう。

 想像するに、「4以下は切り捨て、5以上は繰り上げ」がわからなくなったのだろう。だけど、なんとか「らしい」ことを考えた結果が、隣の数と比べることだったのかな。

 概数とは何かの説明は、授業で聞いてわかってるだろうと思ったので、先週プリントをしているときは触れなかった。概数ってどんな時に便利なのかとか、生活の中で使う場面を想像するとか、そういう遣り取りをすればよかったなと思う。今度から気をつけよう。

 小学生の算数(中学生の数学でも)を見ていると、答えが正解でも、思いがけない方法で「たまたま」正解になっていることがあって、びっくりすることが時々ある。
 特に算数が苦手な子は、答えが正解だからOK、ではなくて丁寧に見る必要がある。と思っていても、「出来たー」と自分も喜んでしまいジャッジが甘くなることがあるので、そこは注意しないといけない。

 にしても、今回の「隣の位の数と大小を比べる」も、子どもが、何とか自分の経験や知識から、それらしい方法を探してきて、なんとなくでも規則性・整合性を生み出そうとするの、なんか感動するんだよな。
 そういうのって、子供に限らずきっと皆あるんだろうな。