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*編み物*あみものパターン公開予告

 わたしがnoteをはじめたのは、もともと「あみもの」のためだった。
 わたしは自分で染めた糸をオンラインショップで販売しており、あみもののデザインもしていて、オリジナルのパターンを作成したりしている。

 パターンとは、わかりやすくいうと本屋で売られている編み物本に掲載されている編み図のようなもので、日本では長年この編み物本が主流だったが、海外ではひとつのデザインごとにパターンが販売されており、ここ数年日本でも個人のデザイナーさんのパターンがオンライン上でたくさん販売されている。
 また、パターンを編み図のようなものと前述したが、パターンとして販売されているものの多くには編み図は掲載されず(掲載されていることもあるけれど)、編み方が文章で記述されている。
 この「編み方が文章で記述されている」というのが海外式の大きな特徴だ。文章で記述というからには全ての行程が(はじめの一目を作るところから、最後の一目を伏せるところまで)抜け落ちることなく文字で書かれているのだ。
 海外式というとまた海外にかぶれやがって、と思う人もいるかもしれないが、編み物界隈では海外式の方が世界のあたり前で、長年日本式の方がガラパゴス化していたのだ。だから、日本の編み物もようやく世界のあたり前に追いつきつつあるといえる。

 こんなことは、編み物をする方々には周知の事実だろう。昨今の編み物界ではむしろこちらの方が主流となっている。
 けれど、わたしがここ数か月で書いたnoteの記事は、プロフィールに「小さな糸屋をやってます」などと仄めかしているくせに、「糸」や「あみもの」に関することは一切書いてこなかった(しかも「本屋」のことも仄めかしたままである)。というか、これからも、通常の記事はあまりあみものとは関係のない、普段感じたことを書いていこうと思っている。なので、これまでのいくつかの記事を読んでくださった方がこれを読むと、「は? パターン? 何の話?」となるかもしれないな、と思って詳しく書いた。

 とはいえ、冒頭にも書いたけれど、もともとは自分がデザインしたパターンを紹介するためにnoteをはじめたのだ。
 少なくとも一年以上前にnoteを登録した時には、そうだった。
 その後ずっと放置していたくせに急にエッセイのようなものが書きたくなり、あみものとはなんら関係のないことをつらつらと書いていたのだ。
 
 まあ、あみものをやったり糸染めをしたり小説を書いたり、わたしという人間にはいくつかの章が存在していて、ページをめくると、まるきり違った物語が並行して進んでいっている、ようだ。

 というわけで、この後パターンを紹介しようかと思ったのだけど、あまりにも前置きが長くなり過ぎたので別の記事として公開しようと思う。

 

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