【03.習う目的】
着物を着たい!あるいは、人に着せたい!というきっかけがあり、着付け教室を探す、という行動をとる。
ただなんとなーく習い事を探す、というより、わりと明確な目的のもと、それを叶えられそうな、満たしてくれるであろう先生を探す。
そして納得して支払い、教わる手筈が整う。
着付け教室を探す時、「大手」なのか「個人」なのかで先ずは悩んだ。
次に立地。
そして相性。
自分の場合は大手の着付け教室からパンフレットを郵送してもらい、金額や回数、レッスン内容を比較しながら決めた。
けれどもいざ入ってみると、教え方は疑問を感じるほど雑で、授業の一環と称した着物販売会があるわで、パンフレットに記載された金額では到底収まらなかった。
そんな経緯があり、自分がいつか教える側に回ったらただ純粋に、目的達成の手助けとなるような先生になりたい…と思うようになった。
私が着付けを始めたきっかけは、知り合いの作家に「着物姿でモデルをしてくれないか?」という事だったが、あれから9年、モデルをしながらブライダルの専門学校で着付け講師を務めるまでになった。
着付け教室で着物を押し売りされ、断りきれずに高額な着物と帯を契約し、ローンを組まされる生徒さんの話しは残念ながら後を絶たない。
願わくば、生徒さんの「最初の一歩」を後押しするような着付け教室が増えてほしい。
着物は日本の風土によくよく合っていて、令和の時代にしっくりくる。
一日着ていても苦しくないし、姿勢が自然と伸び、着心地もいい…
ただ、いいな…と思わせる着付け教室は極めて稀。
それこそ勿体ないと感じる。
一人の力は小さいけれども、着付け講師として、多くの女性の笑顔を引き出せる教室にしたい。
教える側の影響力って、自分が思う以上に大きなものだと思うから…。
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