まいにち感動
わたしは勘違いしていたようです。
感動とは、お金を払ってとびきりキラキラした"世界"を観に行き、大げさに驚いたり、オーバーアクションで表現することだと思っていました。
というのも、わたしの場合、豊かさを引き寄せる引力が「めいっぱい感動すること」なんです。占星術でみると(ちなみに月星座獅子座)。
だから感動することにこだわってきました。
感動、と聞いてぱっと思い浮かぶのはエンタメで、映画館で観る映画も、ミュージカルも歌舞伎もコンサートも大好き。一流の役者、衣装、音色を目の当たりにすると心は揺さぶられ、しばらく現実世界に戻れなくなる感覚がたまらない。
それと旅。まだ見ぬ景色に会いに行けば五感は終始フル回転。土地の匂い、普段とは違った音、初めて食べる郷土料理。胸は踊りっぱなし。
だけど、さすがに毎日というわけにもいきません。特に去年からはままならない日々が続いています。
感動できなければ、魂が枯れてしまう……。勝手に危機感をつのらせ、知らぬ間に焦っていたようです。
でも、最近ようやく気づきました。
そもそも感動とは心が震える現象。その土台となる「感情」を受け入れることこそ何より大事なのではないかと。
そう思えば、高尚なエンタメに限らず、日々のささやかな生活の中にも感動体験は負けず劣らずたくさんある。
花を愛で美しいと思ったり、空を仰ぎ流れゆく雲に誰かを重ねてみたり、季節の匂いを感じ取り食べたいものを決めてみたり。
ああ、勘違い。
なんてことない日常に、心はいつも揺さぶられていました。わたしはまいにち感動していたのでした。
よく見るとお月様が。いつから夕陽を見て泣きそうになるようになったんだろう。
あっ、迫力のあるエンタメもやっぱり大好きで、人生には欠かせません。
憧れの街への引っ越し資金とさせていただきます^^