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ヘルメットの憂鬱

冬、バイクに乗るのは非常に寒い。
ビジュアル的には冬のサーフィンの方が寒そうに見えるようで、駐車場で着替える時に、通りすがりの散歩の人に「寒くないの?」「さむいだろ!?」と言われることが多々ある。

だが、実際はバイクの方がずっと寒い。寒風に体が冷えきって、思考力を奪われる感覚はライダーなら誰でも経験があると思う。
サーフィンでは普通に防寒していれば、そんな風になることはない。
海水温が5~10℃はあるのに対して 
外気はマイナス~5℃位しかないからだろう。

去年の夏、久しぶりにヘルメットを新調した。僕はもともとフルフェイス派で、頭の形に合うSHOEIを今まで使ってきたので、今回もSHOEIから選んだ。

風洞による流体の解析が、より精密になったお陰だかなんだか分からないけど、最近のヘルメットにはやたらにベンチレーションと整流のための部品(スタビライザーって言うらしい)が付いている。
レトロ調のものはツルっとしているけどそれはそれで好みじゃない。
結局、スポーツ風なラインナップの中で最もベーシックなZ8にした。


このZ8、ベンチレーションが半端でない。帽体の中の換気が非常にアクティブ。

買った頃は毎日40℃を越えるような日々だったので、(これはすごい!)と思った。ところが。
やっぱり寒い季節には寒すぎる。
なぜか後頭部の通気孔は閉じることができない設計なのだ。
寒くて仕方ないので、冬の間、養生テープで塞いでやろうか?と思ったけど、高額なヘルメットをそんな風にして使うのは非常に残念なので、ひとまず家にあったレザーの素材を通気孔の形に切り出して、それで蓋をしている。
それで一応改善は見られたものの、やっぱり寒い。
何かいい方法はないかな?
考えている間に冬が終わりそうな気がする。