ポリープの手術が終わって
ポリープ手術のために大学病院に行ってきた。
特に重病という訳ではない(と思う)が、1泊だ。
40代になったら一度は受けた方が良いと言われている大腸カメラだが、今まで一度も受けたことがなかった。病院嫌いでもないし、尻からカメラが入って来るという事に特別な恐怖を感じることもなかったのだが、予約して検査・手術にかかる時間を考えると面倒で、ここまで無視してきた。
しかし家族の病気によって、自分にもその因子が有ることを知る。そうなると日常に起こる些細な体の不調に対して過剰に不安を感じたりする。その不安を一掃するためには検査を受けるのがベストだ。ということで受けた検査で見事ポリープが見つかった...。
手術前はお決まりの下剤を1リットル以上飲んだ。検査の時はアクエリアスのような味で飲みやすいものだったけれど、今回の物は塩味が強く飲みづらかった。
ここまでで「ん?」と感じる人は、大腸ポリープ除去の経験者だと思う。
僕は「検査」と「手術」を別の病院で受けることになってしまったけれど、どうやら検査時に除去可能なポリープであれば同時に除去する、というのが一般的らしい。だから普通は下剤を飲むのは一回で済む。僕が口コミによって選んだ病院は「検査のみ」という病院だったのだ。しかも麻酔を一切使わないストロングスタイル。なんでなん?
その詳細を書き出すと面倒なので割愛するが、ネットの口コミで評判のいい病院を選んだら逆にめんどくさかった...という、どのジャンルでも素人が陥りやすいルートにまんまと踏み込んでしまった感がある。口コミなんぞ見ないで、駅のホームに一番でっかい看板を掲げている病院に行くのが最短ルートだった気がする。
とはいえ、時間(とお金!)は要したが最も慎重に事は進んだ。それに手術前に聞かされた術後の合併症を考えると日帰りオペでは怖いような気がしていたから、ビギナーはこれで良かったと思おう。
手術は点滴に麻酔が入っていて、寝ている間に終わっていた。点滴には出血を抑えるものと、鎮静剤、鎮痛剤が入っているらしい。だから手術は準備のところまでしか覚えていない。若い女性の看護師さんが3,4人で、にこやかに準備してくれた。
(残念ながら、おじさん=自分は尻が丸出しになる紙パンツ姿。何を言っても馬鹿にしか見えない。)
はじめは彼女達の会話を聞いていたが、直ぐに眠くなった。後は尻に「来たな!」という感覚が一瞬走っただけで、次の時には「終わりましたよー。動けますか?」と声を掛けられていた。
検査に比べて手術はとっても楽だった。
今回、勉強したのは病院の個室は泊数ではなく日数で金額が決まるということ。はじめ、どの個室もだいたい1泊約2万円だと思っていたので「どの部屋でも良いですよ」なんて呑気に構えていたのだが、実際の差額はその倍であった。¥18,000と¥20,000では4,000円の違いになる。
頻繁に病院のお世話になる暮らしではないので、今回の出費は良いとしても、もっと長い入院期間の場合は、快適さよりも財布事情と相談しないといけないのだな...。
健康でいることの重要性を感じるが、一方でポリープは健康でもできる。おそらく体質的なものであって食生活や生活習慣に依存しないのではないだろうか?そうなると気を付ける術もない。
入院の必要が生じないよう、短いサイクルで検査を受けるか?でも、それも気持ちの良いものではないし。
困ったものだ。