世の中にはいろいろなジャンルの天才がいますが、私が最初に天才だと思ったのはベイブルースという漫才コンビの河本栄得さんでした。
ベイブルースは、1988年デビューの大阪の漫才コンビで、1年目から頭角を現し、当時目の当たりにした人々へ強烈な印象を残しました。
漫才の面白さもさることながら、個人的に河本さんの天才っぷりを思い知らされたのが、とある深夜のバラエティ番組での大喜利的なものの切り返しが素晴らしかった件でした。
相方の高山さんが横でハラハラするのを尻目に流れるように言葉が出る、詳しい内容は覚えていませんがとにかく度肝を抜かれました。
その番組の司会進行が月亭八方師匠で、河本さんの天才っぷりをたたえつつも、すごすぎて心配になる的な意味深なコメントも残されていたことを覚えています。
ちなみに八方師匠は、キングコングのお二人のデビュー間もない頃にもキングコングのラジオに出演され、同じような、しかし微妙にニュアンスの違う心配をされていたのも印象的です。
河本さんは25歳という若さで急逝されたので、ベイブルースという漫才コンビの活躍を目にできた世代はそう多くないことを思うと、私は貴重な瞬間に立ち合えていたのだなと思います。
河本さんの天才タイプを現在の芸人さんで例えると、守谷日和さんときたみな野村さんを足した感じが近いかなと思います。2で割りません、むしろ2を掛ける。それほどすごかった。
ベイブルースの漫才は面白く、河本さんも高山さんもビジュアルに華があり活躍を期待されていましたが、河本さんが天才なうえにストイックすぎて、高山さんはかなり苦労されたようでした。
ここで、ホームページを持ってた頃の、大昔に書いた文章の存在を思い出しましたので置いておきます。
持ってた頃の、と言ってもホームページはまだ存在してるんですけどね。
以下敬称略にて失礼します。
という感じで、現在書き起こすよりより当時に近い頃に書いた文章のほうが臨場感があるかと思い、そのまま持ってきました。
ベイブルースに関しては、河本さんはもちろんですが、私は残された高山さんの事がずっと気になっていました。
現在のようにお笑い芸人さんのプライベートなど分かろうはずもなく、でもテレビに映るその雰囲気からもお二人の力関係や、高山さんの優しいお人柄は伝わってきました。
だから、ケツカッチン結成のニュースを聞いたときはとても嬉しかったです。そのいきさつが「ナンバ壱番館」という関西ローカルの深夜TV番組で特集されたりもしました。
ネットのどこかにアーカイブが上がっているかもしれないんで、興味のある方は探してみてください。
阪神の矢野監督と同級生で同じ野球部、タレントさんとして活躍中の光永(ひなた)さんのお父さんでもある高山さん。
これからまだまだ活躍してほしいです。
実は二か月ほど前に書きかけてた記事でしたが、こちらで特集されていたことを知り、改めて書いてみた次第です。間に合うようならぜひご覧になってください。