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29年目 24.01.17

阪神淡路大震災から本日で29年経ちました。
当時の私はいい大人でしたが、早朝、大きな揺れで目が覚めて、TVで神戸の惨状を見た時の衝撃、悲しみは言葉では表せないものでした。
震災から何年も経った後も、電車で神戸方面へ行くと屋根にブルーシートをかぶせた家や更地になった土地を見ました。
復興は私たちの想像以上に長くかかるものであるということと、それ以上に震災の記憶が遠ざかるにつれ、被災者の苦しみは増すのもなのだということも、年を経るごとに痛感しました。

現在も各地で大きな災害が起きていますが、その苦しみ、悲しみは決して人の知らないものではないことを、ぜひ知ってほしいです。たくさんの同じ悲しみを味わった人々が、被災された方と一緒に悲しみ苦しみ、寄り添って力になりたいと思っていることを。
東日本大震災の時、おそらくはお若い方の、この気持ちは関西の人間には分からないだろうというネットの声を見ましたが、阪神淡路の被災者にとってこんな悲しい発言はなかったでしょう。自分たちの苦しみ悲しみがまるでなかったことのように言われていたのですから。

私たちは、悲しい出来事を学び、活かし、後世に語り継がなければなりません。これ以上被災者を傷つけ、悲しませないために。いつか自分が同じ立場になるかもしれない時のために。
忘れてはいけないのは、当時直接被害を受けたわけではない私のような人間です。だから当時を知るものとして、ささやかながらでもこういう記録を書いておこうと思うのです。
被災者の方は、辛いことは忘れて、穏やかに幸せに暮らせますように。


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