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「地元とはなんぞや」って話

「北浦和が地元なんだよね?」ってよく言われる。


それはそうだ。バンドを始めて21年。

人前で「埼玉県北浦和のRIDDLEです」とドヤ顔で叫んだ回数は1000回じゃあ効かないだろう。

でも、生まれ育ちは埼玉県春日部市だ。

でも「埼玉県春日部のRIDDLEです」と言った事は無い。

厳密な地元と言えばそっちが正解なのだが、それは例えれば

「桃から産まれた桃太郎です」的なニュアンスだ。


RIDDLEは春日部市の同じ高校の四人が集まって、埼玉県の北浦和にあるライブハウスで始まった。

60人も居れば息苦しい愛すべき場所でした

バンドとは?ライブとは?活動とは?

ってイロハを北浦和kyaraに屯する人達から教わったのだ。

だから
「北浦和のRIDDLE」とは

「〇〇学園出のRIDDLEです」に近いと思う。

僕達も奢りなのかプライドなのか、自身もその存在が北浦和kyaraというライブハウスを取り巻くシーンだったり、この街を面白くするために一役買っていたいと願っていた。

北浦和のライブではやはり気合が入っていたし、どこかピリついた緊張感があった。


今は北浦和kyaraは無い。

ラーメン屋になりました(超美味い)

僕達が口上として叫ぶ北浦和には、バンドシーンはもう無い。僕たちがキッカケでじゃあ北浦和に行ってみるか?と思ってくれた人が居たとしても。そこにはライブハウスは無い。


じゃあ僕達の口上は今どんな意味を持つのか。


「桃から産まれた桃太郎です」に近いと思う。


桃は枯れてしまったのか?て話になるが、嬉しい事にその桃の味を知ってくれてる人達がまだ沢山いる

なんなら僕達を通して桃の味を味わってくれたりもする。

不思議な話だ。



厳密な地元が概念と化してしまった僕達だが

地元のように愛着のある土地っていうのは全国にいくつもある。

かいつまんで具体例を出すと長野県の上田市なんかは、前任ギタリストの地元だった事もあり、その街でバンドに関わる人達は皆んな僕達の事を地元の仲間のように思ってくれている。

上田城も もう目を瞑っても歩けるくらい行ってる


明日は静岡県の三島でライブである。

今サポートギターを弾いてくれているミヤ君の生まれ育った街だ。居住地でもある。

ミヤくん


この街は不思議だ。東京からそんなに遠く無いのにゆったりとした時間と穏やかな空気が流れている。

ミヤ君の仲間とバンドマン達とも大勢知り合った。皆優しい連中で、彼等の殆どがミヤの高校時代からの友達だという。


北浦和と似てる雰囲気を感じてる。勝手に。

愛着があるってだけで地元なんて言うのは憚られるけども、RIDDLEはこの街で生まれ育ったバンドマンの力を借りてステージに立っているのだ。

彼の地元でヘタはこけないよね。めちゃくちゃ気合い入ってるし、めちゃくちゃ楽しみです。


ええ桃食わせたるぜ

くらいの気持ちだ。


明日本当に渾身のライブが出来たら、この大好きな大好きな三島という街を「地元」だってこっそり心で思うくらいはいいのかな?と思ってます。


三島ROJIはフルフラットなライブスペース。最近は大きな舞台で飾り立てて貰うことが多かったので、生々しいライブが魅せられたらと思います。

もし良ければ関東からもいらしてください。
終電余裕な時間に終わります。

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riddletkhr
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