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when we were young "ワシら キラキラしとったんや"
when we were youngという音楽フェスが去る10/23.
ラスベガスで行われた。
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「オレらが若いころ」という場末のスナックで日に千回くらい飛び交いそうなフレーズを冠したこのフェス。
ラインナップが発表された時に 筆者(39歳)や、周りの同世代の友人達は、
発狂し、泣き叫び、転げ回り、旅行サイトを見つめ、嫁を質に入れるものが続出した。
馴染みのない人にも解るように表すと、集英社の作品で例えるとこんな感じだ。こんな風に見えている。
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「オラ達がイケイケだった頃」
このタイトルの内包する具体的な年数を強引に算出すると、西暦2000〜2010くらいだろうか。
オラ達は17〜27歳だった。
ここで昔に書いた記事を参照したい。
今読んでも中々面白い記事だと思う。時間があれば読んで欲しい。
あの頃のオラ達は、少し時間が空けばdisk unionに通い片っ端から「エモ」とポップに書かれた音源を数時間かけて視聴し、家に帰ればパソコンを立ち上げて「purevolume」「stmonline」を漁って新しいバンドやカッコいい音楽を探し求めていた。
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週に3度はxsのTシャツからヘソをはみ出させながら、鬱血寸前までタイトなジーンズを捻じ込みライブハウスの門をくぐっていた。
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そしてバンドをやっていた奴等は彼らのステージングに憧れてギターを振り回して、回し蹴りをして、楽器を盛大に破損しては、泣いた。
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当時はそれらが流行だったのかよくわからなかった。
何せSNSがそこまで発達していなかったのだ。自分達のライフワークがどうだったかなんて俯瞰的に見れていなかったし、観ようともしなかった。
ただ好きなバンドと同じ恰好がしたかったし、とにかく色んなバンドが知りたかった笑
過ぎ去った後に「あ、アレって全国的に流行ってたんだ」って少し思ったくらいだ。
だだ「あん時のワシら」は間違いなくキラキラしていた。
とは思う。
お金を節約する為に輸入盤ばっかり買ってたし、美容院代を削ってライブに行って、皆髪はセルフカットかセルフカラーだったし、よく見るとジーンズの股がほつれてたり破れてたりした。
でもキラキラしていた。と思う。
こうゆう事をいうとさ。
現在のサブスクだったり、インスタントに音楽に触れられる事についての批判や冷笑に聴こえるかもしれないけど…
でも、当時仮に僕の手元にサブスクがあったら「WWWY fest」の発表があった時にここまで泣き叫び転げ回らなかったと思う。
ロゴが所狭しと立ち並ぶこのフライヤーを見た時に、僕らの頭の中には何十枚、何百枚のCDのジャケットが脳裏をよぎった。
「こ、これ買ったら今月極貧だな…」ってプルプルしながらケースが割れんほどに握りしめて見つめたあのジャケット写真とか。
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店着日にレコ屋の店内をうろつきながら店内にディスプレイされる瞬間を遠巻きに見つめていたあのジャケット写真。
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思い出の熱量がまたちょっと特殊なのだ。
そして何百何千って楽曲の冒頭が脳内に鳴り響いた。
前情報ゼロで「エモ」って書いてあったから買った音源が何百枚あったことか。メンバーが何人かも、これが何枚目かも知らない。
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ただ、友達に「いやー!最高のバンド見つけちゃったよ?!」ってドヤ顔で言いたいが為に先走っていた。
そしてコンポで再生して「うわ!全然良くねー!でも勿体無いから良さが解るまで聴く!!」って開き直った事が何百回あったことか。
そして本当に良く聞こえてきたりした。
何回聴いても良くないのもあった。
質量として肉感としてそれが身体に染み付いているのだ。
では、ここに書いてあるバンド達は総じて、「全盛期をとうに過ぎた懐メロバンド達なのか?」
と言われたら、どうなんだろう。
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WWWY2022のラインナップはいわゆる「エモ、スクリーモ」に寄っている。
スクリーモ…その響きは、やっぱりどこかメランコリーだ。哀しいけども先述した2000〜2010くらいがそのジャンルのルネッサンスであった事は否めない。
何せ遠く離れた極東の少年達が飯代を削ってまで夢中になっていたんだ。
ヘッドライナーのマイケミをはじめ、the usedやtaking back sunday.などは当時サマソニだったらメインステージ。
単独でも数千〜万クラスを日本で動員するバンドだった。と記憶してる。
だっただったばっかり言ってるけど。
ラインナップに若手のバンドがいないかと言われるとまた違う。
BRING ME THE HORIZONやA DAY TO REMEMBERがこの名前のフェスに名を連ねる事にビックリした。
neck deep やknocked loose.four year strongなどは先述したスクリーモルネッサンス以降に頭角を表したバンドと言っていいと思う。
「オレらの若いころ」ってゆう感じより「若い子が好きなヤツ」って印象すらある。
この感覚自体がもう古いのかもしれないけど…先述したバンド達がこのラインナップに居る事に凄くドキドキを感じた。
2016年のAIR JAMのラインナップを見た時のようなドキドキ感。一過性の流行ではなくて現行の音楽シーンに脈々と流れる血液の流れに心臓が動かされるあの感じ。
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それとふっと思ったのが、ここに名を連ねるバンド達は
「すんませーん。懐古厨の老害が泣いて喜ぶフェスやるんですけどーその名も"俺たちの若いころ!"出て欲しいんですよねー」
ってオファーが来て
「ふざけんなオレ達の全盛期勝手に決めんじゃねえ!!」
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ってキレたバンドは居なかったんだろうかとも思う笑
いたらこのメンツ集まらねえか…
さて、懐古厨の老害代表の僕は現行のバンドマンでもありもう若くもないけど、「さあラスベガス行っちゃうよ!」って程の財力も無く。
指を加えてSNSに流れる当フェスの動画をずーっと観ていた。本当にずーっと見ていた。
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あくまで映像での感想だが…いくつかの感想をツラツラ箇条書きにしたい。
「演者も客も明らかにガタイが良くなってる」
皆昔はスキニーが似合う美少年だっただろうに…
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「ステージの振り分けに違和感を感じる」
えっ!このバンドがこんな小さいステージでこっちがメイン?! みたいな。これは日本と現地の規模感が全然違うんだろうなあって勉強になった。
僕の感覚だとusedはメインステージだろ!て思うんや…なあみんな解ってくれるやろ…
「結構演奏がグダグダ」
ジェラルド!ちゃんと歌ってくれ!!
耳が肥えたのかもしれないけど、あれ?こんなだったっけ??て映像が結構飛び込んできた。
先述の若手バンドはとてつもなくクオリティ高いライブをしていた…
でも、僕はやっぱり沢山泣いた。スマホを握りしめてアホみたいに泣いた。電車で、部屋で、お風呂で泣いた。
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音楽が好きで良かったなー バンドが好きで良かったなー
80年代生まれで良かったなー笑
40手前でこんなに音楽で泣けるんだなって思った。
WWWY festってゆうタイトルにはやっぱり現役バンドマンとして引っかかる感じもあるんだけど。
主催してくれた人と、今でも続けてくれてるバンド達に心から感謝が止まらなかった。
僕らが若い頃夢中になった熱量が、どんなキッカケであれ若い世代の目や耳に届いてくれるキッカケになったら、世代を繋いでくれたら、音楽人として幸せだ。そしていつかそんな若い子とどこかのライブハウスのバーカウンターでwwwy festに出てたバンドの話になったら、目をキラつかせて言ってやるんだ。
そう、オジサンが若い頃はね…
って。
WWWY festは2023も開催される。既にラインナップも発表されている。
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身体売ってきます!!
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