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【補足1】米中貿易戦争と日韓貿易規制問題のあれこれをまとめてみた(2019年9月)
今回は、ビジネスパーソンにとっては知っておきたいテーマ「米中貿易戦争と日韓貿易規制問題」の解説になります。
予めお断りしておきますが、私はトランプでも習近平でも無く、あくまでも「私なりの意見」になります。製造業観点とか色々なバイアスが強く掛かっていると思います。参考に出来そうな部分のみ、知識を回収していってください。
...during the talks the U.S. will start, on September 1st, putting a small additional Tariff of 10% on the remaining 300 Billion Dollars of goods and products coming from China into our Country. This does not include the 250 Billion Dollars already Tariffed at 25%...
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 1, 2019
今やトランプ大統領のTwitterは、ビジネスパーソン及び投資家としてはマストでチェックしなければならない指標になりました。
北朝鮮の金正恩ですらトランプ大統領のTwitterをチェックしているという物凄くシュールな世界になりましたよね。キムさんはきっと裏垢男子です。
主な「トランプ砲」ツイートというのは、中国に対する関税の引き上げがメインとなっています。特に5〜6月のツイートはヤバかった。
なんでここまでトランプが荒れ狂って中国を攻撃するかというと、「中国がハイテク国家として急成長」しているからなんですね。もはや鄧小平の改革開放運動の時に見られた、荒れ果てた農村で畑を耕しているイメージとはかけ離れています。
GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)と呼ばれる世界最強のハイテク四天王企業を抱えているアメリカにとって、GAFAの敵など出てきてはいけないのです。かつてのJAPANも美味しい思いをした、「半導体大国」としての首位ポジションを明け渡すつもりは一切ありません。だから中国を徹底的に叩くのです。
日本人の思考の感覚からすると、「何か裏があって、最後は大どんでん返しでみんなハッピーだ」「きっと穏便な着地点に落ち着く」と思いがちですが、己にとっての合理とアメリカファーストを優先するトランプにとって、そんな建前じみたことはしません。NoならNoとはっきり言う。「deal!! deal!!」としきりに連呼しているトランプはやっぱりビジネスマン。自分たちが有利なポジションを築けるような「交渉」しかしません。だから今の半導体業界の勢力図から考えると、落ち着く気配は微塵もないです。
半導体は、とても分かりにくい業界です。私も色々なところで半導体業界について解説していますが、特に20代以下の方には馴染みが無いようで、業界の本当に基本的なことだけを書いた記事だけでも「参考になった」と言っていただけることが多いです。
その理由は簡単で、日本に半導体チップメーカーがキオクシアとソニーくらいしか無いからなんだと思います。
このnoteでは半導体業界と半導体製造装置業界の解説をしつつも、米中貿易戦争で一体何が起きているのか。そして今後の世界経済のシナリオを書いていきたいと思います。
就活生や投資家、実業家の方なんかにお役立ち出来れば嬉しいです。
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