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ゆらぐ

ゆらいでばかりだ。

素敵な何かに出会うとまぶしい。
目を背けたくなる。
考えでも、人でも、生き様でも。
恍惚と羨望とが一緒に襲いかかってきて、自分を見つめ直さざるを得ない。
ため息ひとつ。

確かに僕は毎日考えている。
考えて、考えて、進んでいる。
時に人と話せなくなるくらい考えて、それでやっと進んでいる。

だのに。だのに……

たった数分、数時間。
他者の、完成途上の未完成に触れると一気に自信がなくなる。
「俺はどこへ向かっている、あるいは、向かわされているんだ…?」と。
刺激、と昇華するには僕はまだ未熟すぎるのだろう。

きっと、僕がこころ打たれるのは「芯」を感じた時。
社会情勢、異常事態。
人々の視線、共生、葛藤。
気象、気分、見栄。
色々な強風が吹き荒れる中で、日々「芯」を貫いて生きることが出来るもの。
人に限らない。

ゆらぐことは恥ではない。
けれど、しんどい。
ゆらぎある故の感性の幅、受容できる力。
そして、足りない何かを感知したサイン。

続けること。
人生を長い目で捉えること。

ゆらぎはこころからの拍手。
その鳴動。
内なるムーヴメント。
もしかして、チャンス?

僕の芯。
どんな景色を生きていきたいのだろうか。

〈今日の一曲〉 鶫(つぐみ)/折坂悠太

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