見出し画像

Nagomi Visit from US, Apr 28th 2024


今日のゲスト


コロナ禍でNagomi Visitがストップして以来、はじめてのお客様をお迎えしました。お迎えしたのは、アメリカからのパパ、ママ、1歳4ヶ月のAmanda。

Amandaは、最初に会った時はパパに抱っこされて恥ずかしそうにしていましたが、家にに着くなり部屋の隅に置いていた玩具箱に駆け寄り、いろいろなものを出しては、はじめての家とは思えないほど大興奮して遊び始めました。妹がほしいという次女の願いもあり、小さい子連れのご家族をご招待したので、うちの小4、小6女子も、可愛いAmandaが何をしたら喜ぶか、一生懸命考えて「お姉さん」を楽しんでいました。

パパはインドのケララ州出身で、17歳のときに大学進学のためにアメリカに渡ったそうです。そして、アメリカでコンピューターサイエンスを学び、AIのPHDを取得して、現在、アップルでSiriの開発をしているという、超優秀な方でした。ママは、タイ出身とのことで、今は子育てに専念しているとのことでした。子ども好きが溢れているご夫婦でした。

この日の夕食のメニューは、ちらし寿司、鶏肉の照り焼き、小松菜のおひたし、豆腐のすまし汁でした。

ゲストにとって印象的だったこと

ご夫婦が日本で印象的だったこととして、安全であること、organizeされていること、スピリチュアルな場所を挙げられていたのが印象的でした。

安全
アメリカは、学校で銃の乱射事件が頻繁に起きたり、子どもだけで外出することが許されなかったりするため、日本で小学生が1人で電車に乗っていることに驚いたそうです。うちの小6がひとりで1時間かけて横浜まで行き、夜9時に帰ってくるという話をしたところ、さらに驚いていました。

organized
まず、トイレがクリーンで驚いたとのことでした。確かに、清掃員の方が1日に何度も掃除をされることはないのに、公共施設や駅、公園のトイレは綺麗です。我々は、「ものや施設はキレイに使う」のが当然だと思いこんでいますが、それが「ふつう」でないとのことでした。また、電車の駅などで誰1人割り込みをすることなく並んで電車を待っているのも、新鮮だったようです。アメリカも、多くの人は列になった並ぶものの、割り込む人も一定数いるとのことでした。
個人的には、これは、日本人のよいところでもあり、よくないところでもあると思います。organizedであるために、街や国はキレイに保つことができますが、一方で、他人と違うことをするのを躊躇する、イノベーションが起きにくいのは、この特性のためだと思います。

スピリチュアル
前日、東京から車で2時間の、とても静かで、小さな山があるスピリチャルなところに行ったとお話をされていました。検索をすると、苦林古墳群のことのようでした。写真を見ると、確かに、日本独特の雰囲気がありました。
日本人にはほとんど知られていないところだと思いますが、日本に長年住んで日本の様々な場所を紹介していらっしゃるオーストラリア人の学生のガイドの方に連れて行ってもらったそうです。ネットでドライバー兼ガイドを探したよと、サイトのURLを教えてもらいました。私が他の国に行った時はドライバー付きのガイドを依頼しようとは思ったことがなかったため、新鮮でした。

アメリカの労働市場

アメリカで、GAFAが大量に労働者を解雇しているというニュースが最近ありました。これに対し、パパは、「自分はたまたま解雇されなかったけれど、多くの人が解雇された」と話していました。

私が「解雇されても、GAFAで働いていたら、すぐに他のテック企業で色が見つかるんじゃないの」と言うと、「今は他のテック企業も採用していないから再就職も難しい。貯蓄も少ないから、家のローンが払えなくなったら家を担保に取られ、家を出ていかなければならない」、「アメリカは、ほんの一部の資本家や経営者だけがお金を稼いでいる。エンジニアであれ、労働者は苦しい。この国はおかしい」と言っていたのが印象的でした。

他国支援 vs 自国民支援

数日前に、アメリカがウクライナやイスラエルへの900億ドル(約15兆円)規模の軍事支援に合意したことについて、アメリカ人は怒っていると言っていたのも、とても印象的でした。自分たちの生活が苦しいのに、他の国を助けることに納得がいかないとのことで、確かに、気持ちはよく理解できます。ニュースでも聞いていましたが、目の前の人が言う言葉には、リアリティがありました。

日本の今後に向けたアドバイス

現在、1ドル160円と、円安が止まりませんが、パパの目から見ると日本は素晴らしい国とのことでした。移民をもっと受け入れて多様性な人が共存できるようにすること、もっとリスクをとることで、もっと経済的にも発展すると力説していました。17歳の時にインドから渡米した彼らしいアドバイスだと思いますし、我が子にも、大いに広い世界で、(命を失わない程度に)リスクをとってチャレンジしてほしいと思いました(そしてママも)。

最後に

久しぶりのNagomi Visitは、私たち夫婦にとっても、うちの子どもたちにとっても、とても有意義な時間でした。今後とも、このご夫婦と末永く仲良くしたいです。