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塾を辞めたい 2/3

4/13に次女が塾を辞めたいと言ってから、Facebookにもやもやを吐露したところ、多くの方にあたたかいコメントをいただきました。優柔不断な親を再認識しつつも、本当にありがたく、仕事の合間にちらっと読んでは何度もうるっときました。

ただし、Facebookで「好きなことをすればよい」というコメントに勇気づけられつつも、「塾を辞めてもいいよ」と次女に言う決心はまだできませんでした。次女も、辞めることに迷いがあったのか、月曜日の理科社会、木曜日の国語は難なく行きました。しかし、火曜日の算数はどうしても行きたくないとのことでした。国語は3クラス中1クラスなのですが、算数は3クラス中3クラスなので、苦手意識をもっているようでした。あまりに行きたくないというので、算数は宿題をもらってきて家で勉強をするという条件で、「休んでいいよ」と言いました。

4/19は、夫と一緒に塾の先生に相談をしました。先生に次女が辞めたいと言っている理由を一通り話したあと、先生から「中学受験は競争なので、競争が嫌という子はやり切るのは難しい」「目標(志望校の合格)に向かって自分を管理できる子か、分からないところがあると気持ち悪いからとことん質問する子でないと難しい。勉強が好きだけでは最後までやり切れない。」と言われました。また、先生は「難関校に行った卒業生は、みんなとても楽しそうにしている」「試練をくぐり抜けてきているため、変ないじめなどがない」ともおっしゃっていました。次女が負けず嫌いであることを伝えると、「レベルの低い塾に行ったらトップになれる。それがいいか聞いてみたらどうですか?」とも言われました。

次女が通っている塾は、いわゆる「お客様」をとらず、難関校合格が難しい子は5年生に進級させず退塾させるという、厳しいけれど、見方次第ではとても真摯に対応してくださる塾です。また、塾長先生と何度か個別に話をする中で、信頼できる方だと思っているため、先生の考え方にはっとさせられました。私から、卒業生にお話を聞かせていただけないか相談したところ、快諾いただいたため、次女が卒業生と話をしてから判断をすることにしました。

4/25に、先生が、次女と同学年のお友達のお姉さんで、現在中1の卒業生を塾に呼んでくださいました。ただし、この日、最寄りの駅まで次女を迎えに行くと、次女は泣いていました。お姉さんの話を聞いても前を向けなかったようでした。

歩いて帰る途中、次女は、「一生懸命勉強しても5年生に進級できなかったらが意味ない」と話していました。「進級できないかもしれないのが不安なの?」と聞くと、「うん」と言っていました。また、算数の3クラスのA先生がイヤであること、先生が先に解けた子たちを大声で褒めるのがイヤであることも教えてくれました。

私には、次女が「失敗するかもしれないことにはチャレンジしたくない」、「(今まで大抵のことは出来たのに、)自分よりも他の子の方ができることに対して自分が惨めだ」と感じているように思いました。成績でクラスが上下するのが嫌だから塾を辞めたいというのであれば辞めさせてもよかったのですが、「自分が確実にできる範囲で安心していたい」マインドセットは、何とか変えてほしいと思いました。

その後、何日かかけて、こんなことを伝えました。

  • 辞めるかどうかは自分で決めたらいい、でも、いろいろな考え方はママから伝えたい。

  • 算数の3クラスのA先生が嫌いなら、頑張って2クラスに上がればいい。そのために、授業で分からないところは、A先生以外の先生に聞けばいい。

  • 小児科の看護師さんになったとしても、子どもがどんどん少なくなっている日本で、20年後、子どもがどれだけいるかは分からない。子どもがいなければ小児科は成立しない。子どもが好きなら、子どもが欲しい人が安心して子どもを産んで育てられる法律をつくる仕事をするという選択肢もある。

  • ママは、子どもが欲しかったけれどなかなかできない時期がつづいたとき、一生懸命頑張っても子どもができなければ仕方ないという気持ちで、病院に行ったりお灸をしたりとできることは全部やった。たまたま子ども2人がママのところにきてくれたけれど、きてくれなかったとしても、頑張ったことは絶対に後悔しない。

  • 1番になりたいなら、成績がよくない子の塾に行けばいい、そこで他の子が頑張って相対的に成績が下がったらまた下の塾に行けばいい。でも、1番になりたいためにそんな風にしたいのかはよく考えた方がいい。

どこまで理解してくれたかは分かりませんが、次女に色々な考え方を提案して、それでも次女が辞めたいと言うのであれば辞めてもいいと思えるようになりました。