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2020 6月① チョコボの不思議なダンジョン

タイトル妙案が特に出なかったので日付と内容というどシンプルパンチ。

何がきっかけだったのかはさっぱり思い出せないのだけれど急に思い出したチョコボの不思議なダンジョン。多分PSで初めてやったのはこのゲームだったと思う。何年か経つまでやってるのを見てるだけ。(コントローラ渡されても町から出るのが怖かったのでなんも出来んかった!)

多分自分が5歳か6歳くらい。今でもBGMを聴くとちょっとそわそわした気持ちになる。「ダンジョンに潜っている」って感覚の土台がここから来てるのでダンまち読んでるとたまに流れだすくらい。

ゲームとしてはローグライク、がめついモーグリとその相棒のチョコボがお宝を求めて屋敷の地下のダンジョンに挑戦していくとこから始まって、そこまでゲーム中に多くが語られる訳ではないのだけれどそれも相まって怖い。

触ったものの欲望に比例した深さのダンジョンを作って、持ち主をダンジョンの主に変えてしまう「紫水晶」。それをたまたま村人チョコボが畑から掘り出してしまうのだけれどもうこの設定が当時のちびっ子には効いた。

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元村人チョコボさん。今見ても不気味な見た目をしていますね…。チョコボイーターを逆に喰い殺しそう。

当時はシナリオを読める程の脳みそもなかったのでムービーだけを判断材料にしていて、幼心にこれってそういうことじゃん……みたいなのに勘付いてしまってダンジョンに潜れなかった。人がやってるのはガン見していたのだけれど。

そういう前説を置いた上で今回触れたかったのがもうすでに話題に出してるBGM。さっき一通り聴き直したのだけれどやっぱり秀逸だったので散文に。

私的な結論から言ってしまうと先程から繰り返している通り「怖い」のだ。不安になる、寂しくなるでも可。ダンジョンの成り立ち、1人しかいないこと、魔物がひしめいていること、深層に行くにつれ景色が異界化していくこと。ゲーム中で見せられているダンジョンという世界をこれでもかというほど楽曲で表現してくれている。

「もうこれで帰りたい」と思っても、帰還用のアイテムがない限り一度入ってしまえばダンジョンから出ることが出来ないというシステムにも噛み合っていた。適正階層を超えてしまってもテレポカードが見つからないまま潜り続け、どんどん見た目からして凶悪さが増していく下層のモンスターに見つからないようにしつつ、景色とBGMの不穏当さが増していく。怖いわこんなもん!

当時のゲームはよく気が回る仕様でその階層にいるモンスターの笑い声だったり咆哮だったりがご丁寧に聞こえて来るようになっていたのも素晴らしかった。やめてくれ子供が泣く。

聞き直した中で印象が強かったものが以下2つ。こんなタイトルだったんだなぁ。

君をさがしてなんて第二部考えるとまたツライ……。

今回この散文の〆なんですけど、ゲームのBGMが印象強く残るのってやっぱゲーム背景による部分が大きいわなという。今回で言えば「大量生息している奴らにさえ勝てない」「意図さえあれば逃げられる訳ではない」「そもそも視覚情報が精神にくる」。他にも自分が好きなBGMのシチュエーションを上げると「新機体の初戦闘」だったり「相手が元肉親・ヒロイン」だったり「勝ったら世界が滅ぶ」「暴走列車の中」「夕暮れの水平線」「ヒロイン一家の家族団欒」とかなんですけど。

中にはゲームとしては褒められる感じじゃなくてもシチュエーションと音が噛み合ってるせいでもう褒め続けたくなるパターンとかもあって。

音の発注と映像表現がどういい手順で生み出されてるのかは存じ上げないんですけど、エモーショナル(最近はナラティブっていうんすかね)な体験ってやっぱ感覚と感情の相乗効果によるとこがデカイっすよねというお話。ちゃんと〆られてんのかこれ。

この作品のこのシーンのこのBGM!の切れ味鋭い奴を死ぬほど知りたい近頃の俺でした。











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