目標係
6月。長かった自粛生活も終わりを告げ、我が家の子どもたちの学校も徐々に再開した。
今月からはそれぞれ給食&お弁当も始まり、ほぼ通常ペースへと。
そして、ようやく、ようやく私にも日常が訪れた。ひとりの時間がこんなにも貴重だってことを、乳幼児子育て以来、実感している。
話は変わるが、つい先日のこと。
学校から帰宅した息子が、
「オレ、目標係になったよ」
と、私に言った。
聞けば、4年生になり、はじめてクラス全員が揃ったその日はクラスの係決めが行われたそうだ。
そこで息子は、新たな係となる「目標係」を提案した。そして、めでたくクラス全員に承認され、自らも「目標係」となったという。
思い起こせば、コロナ自粛真っ最中の夕食時、家族でこんなやりとりがあったのだった。
(全然関係ないが、毎晩、家族揃って夕飯を食べられるのは、ほんとコロナのお陰だと思う)
※注「思考と対話」を主軸とした会社を経営する夫は、子どもたちの前で、(かなり意図的に)仕事や経営の話をする。
その日、ある企業の幹部層たちとの対話会だった夫は、こんな風に口火を切った。
「今日もめちゃくちゃいい話ができたなー。やっぱり対話って本当に素晴らしい!」
(正確には覚えていないが、こんな内容だったはず。ちなみに、この「対話ってほんと素晴らしい」は、ほぼ、夫の口癖である)
すると、息子が尋ねた。
「どんな話したの?」
夫「うーん、簡単にいうと、その人自身の夢とか、やりたいこととか、目標とかについて考えて、どうしたらそれを実現できるかってことを話すんだよ」
息子「そうするとどうなるの?」
夫「その人はやる気が湧いて、毎日が楽しくなるし、そうすると、一緒に仕事をしている人や周りの人、家族も楽しくなるよね」
息子「なんで夢とか目標を決めると、毎日が楽しくなるんだろう」
夫「どうして楽しくなると思う?」
息子「うーん、えっと多分、やりたいことがあると、次にこれをしようとか、ワクワクするから?」
夫「うん、そうそう。夢や目標があると、それを実現するためにいろんな人と話したり、勉強したりするじゃない?あとは、毎日練習したり。そうすると、毎日、ちょっとずつできるようになったり、賢くなったり、進歩するでしょ。それが嬉しいし、もっとうまくなりたいって思うでしょ?何より、毎日ワクワクするよね」
私「お姉ちゃんも、毎日、歌の練習してるから、めちゃくちゃ上手になってきたでしょ。それに、毎日すごく楽しそうじゃない?(高1の娘の夢は、小学生の頃からミュージカル女優)」
息子「へー。そしたらオレ、学校でも目標決めようかなー。あ、でも、目標係とかがあったら、みんなも目標決められるよね?」
夫・私「おー!いいじゃん!!絶対、やった方がいいよー!」
と、まあ、こんなやり取りがあっての「目標係」だったゆえ、夫も私も大感動。夫は泣いてたなあ。笑
晴れて「目標係」となった息子に、今後、どんな活動をするのかとインタビューしたところ
「毎月、クラスで目標を決めることと、自分(個人)の目標を決める」
とのこと。いいね!
後日談。
一連の話を聞いていた(俯瞰して)娘は、美化委員になったそうだ。片付け&掃除がもっとも苦手な娘にとって、美化委員という任務は、半ば強制的な目標設定であるのかもしれない。笑