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アメリカ医療通訳士としての私の働き方
今日は、アメリカで医療通訳の仕事を始めたばかりの私の働き方をシェアしたいと思います。医療通訳士の仕事は、患者さまと医師、医療従事者との間に立ち、言葉の壁をなくす役割を果たします。私の場合、契約通訳(フリーランス通訳)として自宅から電話で日本語<=>英語話者間の通訳をするという形で働いています。
私の仕事の内容
私の主な業務は、クリニックや病院から要請される医療通訳です。アメリカ在住ですので、医療従事者が英語話者で、患者さまが日本人というケースが多いですが、時々、日本に住んでいる、または旅行している外国人と日本の医療機関との通訳をすることもあります。対面ではなく電話通訳士として働くメリットは、自宅からリモートで仕事ができることです。さらに、日本語通訳がいない、もしくは不足している地域に住んでいる患者さまや、緊急に通訳を要する患者さまにも対応することができる点です。「もしもし、医療通訳士のNorikoです」と日本語で挨拶しただけで、「通訳が見つかって良かった」と安心した様子で言ってくださる患者さまの言葉を聞くと、この仕事を始めて本当に良かったと感じます。
報酬とライフスタイル
私の契約通訳者としての報酬は、1分単位で通話した時間に基づいて支払われます。一回の通話の長さはケースバイケースで、1時間以上の長時間になることもあれば、5分ほどで終わることもあります。また、電話通訳の要請が少ない暇な日もあれば、一日中電話が鳴り続く忙しい日もあります。そのため、収入の予測が難しく、安定した収入というには程遠い現実もあります。ただ私の場合は、就学前と小学生の子供が二人いるので、自分の予定やペースに合わせて仕事ができる、この柔軟な働き方があっていると満足しています。
以上が、私のアメリカでの医療通訳士としての働き方です。このほかにも、対面通訳やビデオ通訳、また正社員としてなど、医療通訳士としては沢山の働き方がありますが、こういう働き方もあるんだという一つの例をして読んでいただけると嬉しいです。