「私と転職活動」心変わり⑧礼儀だけで決めつけられることが、ないとしても。

「添え状」に、正しい書き方があることも知らなかったのに、すっかり常識となっていました。添え状に限らず、転職活動をしていなかったら「知り得なかったこと」は、たくさんあります。再就職手当の存在もそうですし、面接会場ではコートを裏返して持ち込むことだって、知ることはなかったと思います。


最初の頃は、そのような礼儀にも関心がありませんでした。そんな出来ていない小さなことより、採用を左右するところは「もっと違うところであってほしい」という思いがあったからです。「礼儀を知らないこと」だけで落とされるのであれば、自分が働きたい企業とは言えませんでした。それでも、たどり着ける面接は、次があるかないかもわからない貴重なもの。落選のリスクは一つでも少ないほうが良いと思わざるをえない状況に陥ったことで、常識とされる就活の礼儀を知ることを、心がけるようになりました。


企業は「礼儀を知らないこと」だけで、応募者のすべてを決めつけたりなどしていないと今なら思えます。礼儀がなっていなかった時の私には、自分ではあると勘違いしていた「それをカバーできるもの」が、それ程なかったのだと今ならわかります。


社会では決まりを守ることは、とても大事です。知らなかったでは済まされないものも、たくさんあります。就活の礼儀は、社会の決まりごとに関心があるかないかに通じるものなのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?