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これじゃない感

こんにちわ。プールにも慣れてきて少しずつ泳げる距離が伸びてきたricoです。水のなかって不思議。「まだ泳げる」と思って調子に乗るからか、水のなかでは感覚がバグるからなのか、毎回翌日以降ひどい筋肉痛に襲われている。


筋トレを始めて10ヵ月近く経ち、ボディメイクはジワジワと効果を出している。気づけば綺麗に背筋や腹筋のラインが出て、お尻と太ももの境界線もハッキリした。寝転んでも肉が横に流れることもなくまだまだ伸び代はあるとは言えだいぶ昔の自分のシルエットに近づいてきた。


そうなると今まで着ていた洋服が似合わない。これじゃない感が非常に強くなる。とにかく洋服のサイズやシルエットもそうだけれど、何か違うんだよなが頻発する。


昨年までは恐らく知らず知らずのうちにシルエットを隠すものやゆったりしたものを選んでいたのだろう。似合わないのもあるけれど「着たくない」と思ってしまう。


1年前の今ごろは絶賛鬱真っ只中だから、それらにネガティブな印象があるのかもしれない。もちろん洋服は悪くない。ただ、その期間の前後に買ったものたちはやはりどこか色味が暗かったり、好きではないシルエットや素材感のものが多い。


無意識的に誰かに合わせようとしていたか、目立たないようなものを選んでいたか…。そう言えば鬱になる前も何となく「自分が着たいもの」ではなく「周りに合わせたもの」だったような気がする。


ファッションは自分のアイデンティティーと言えるほど強いこだわりはないけれど、でも洋服は好きな方ではある。ある種の変身願望と言うのか?自分の根底にあるのがミンキーモモとかキューティーハニーだからか?着替えることで「こうなりたい自分」を再現している部分はある。


いわゆる「ゆるふわ」とか「可愛い」と言うものが似合わない自覚はある。若干辛口、少し棘がある感じが1番似合う。恐らくそれは顔の濃度を調整するためだろう。正直に顔立ちが派手なので柔らかいとか幼い印象のものはアンバランスになってしまう。


骨格の都合もあるがスカートならタイトなもの、パンツならあまりダボダボしないもの、ニットならシンプルなVネック、ふわふわもこもこなアウターよりもライダースなどのスッキリしたシルエットのもの、ワンピースならニットのタイト。



体型や肉を隠そうとすればするほど太って見えるのもあるけれど、とにかく似合わなくなる。キャラじゃないのもある。昔で言う森ガールみたいなのは恐ろしく似合わない。


もしかすると、「周りがこうだから悪目立ちしたくない」と好きでもないタイプの服を選んでいたのかもしれない。ある意味での制服のような感覚だろうか。


今はもちろん会社に行っているから変に派手にはしないけれど、それでもわりと好きなものを着れてはいる。春夏物は全て買い換えた。と言うことは秋冬物も買い換えが必須だ。


洋服は「選んでいる時がMAX楽しい時間」なのでそれを味わいたいのもあるかもしれない。周りの目とかを何も考えずに自分の好きなものを選べるようになったのも嬉しい。


そこにたどり着くまでに昨年夫にかなり厳しく、強く言ったという経緯もある。人の服装にイチャモンつけないでくれ(要約)と。


ボディメイクは継続するし楽しんでいるけれど、その根本的なものは好きなものを好きに着こなしたいからかもしれない。


洋服は外見の大きな面積を占めるからこそ、なりたい自分を再現できるものだ。結局のところ自分は小さい頃から変身願望があって、そこからさほど成長していないのかもしれない。


私のなりたい自分は、強く優しくカッコよくみたいな小学校低学年レベルのものだろう。昨年までは昭和な感覚に引きずられていたのかもしれない。


女性はこういうものが好きだよねと言う押し付けや、女性なんだからスカートのみでいいとか、よくわからない理論に合わせようとして苦しくなったのかもしれない。そりゃ毎日のようにそんな呪詛を聞いてりゃ呪われもする。


私は女性だけれど、自分の意思もあるし好きなものもハッキリしている。ゆるふわ可愛い~よりも、カッコいい!な女性で居たい。「わかんなーい」って可愛いつもりで周囲におねだりするおばちゃんになるよりも、「おばちゃんに任せとき!」って周囲のオカンになれる人でありたい。


私の中ではそれがわかっていたのに、求められているものに無理矢理キャラを型はめしようとしていたのだからそりゃ疲れるし壊れる。第一、そんなの楽しいわけがない。


年齢的なものもあるので露出する部分は極力減らすし、人様に見せるものでもない。これからはシンプル、上品、大人、少し色っぽさを感じるような雰囲気を出せる洋服を選ぼう。なるべく自分の好きなものを選ばないと、どんどん洋服が物理的に娘の部屋に移動してしまう。


娘が着るには早い、ちょっと娘には似合わない、その絶妙ラインを狙うのもまた楽しい。

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