【大好きな父②】愉快な入院生活
父の抗がん剤治療がはじまった。
父はこれまで忙しさにかまけて健康診断をまともに受けてこなかった。仕事で毎日お酒を飲み、夜中に帰って来る生活。仕事前に、近所の内科に毎日通い、点滴をしていた。
あそこの内科を訴える!!
父「毎日病院に通ってたとぞ。見逃すなんてバカだろ。ヤブ医者。」(過激wwしー)
一時期そう言って聞かなかった。
いろんな思いが交差する複雑な気持ちをぶつける所がなかったのだろう。
それからというもの「癌に効く」という健康食品等々を調べて、サルノコシカケに辿り着く。
(あまりにも意外な行動でウケたのは内緒)
「サルノコシカケを煎じて飲むといいらしい」ということで、大分県からわざわざ取り寄せていた。煎じてお茶にするのだが、なんとまぁこれが大変なこと。そして不味い。
でも本人は満足そう。
希望を持てるのは良いことだ。
私もせっせと煎じるのを手伝った。
抗がん剤治療、初日。
さすがに不安そうな表情をしていた。
後ろ髪を引かれる思いで、私は病室を後にした。
幸いにもひどい副作用がなく、抗がん剤治療の度に数日入院して、ほとんどを自宅で過ごす生活が始まった。
治療の効果はまずまず。
父はスナックを自営していたため、元従業員の華やかなお姉さま方やお客様が、頻繁にお見舞いにきてくださった。
いつも賑やかで、父も嬉しそうだった。
調子に乗った父は、病院の看護師さんに「今度合コン、セッティングしてあげるよ」等と言うまでに。
私が面会に行くと、看護師さんから「お父さん人気者ですよー」と。
えーーー?!
私の知ってる父とは別人。
新鮮だった。
入院中の父は、病院食が不味いと言って、私にいろいろ注文してきた。
父「今日はマックを買ってきてくれ。フィレオフィッシュとコーラな。」
父「今日はリンガーハットのちゃんぽんを頼む。」
私「いやいやいや。隣のベッドの方、めちゃくちゃ、しんどそうなんですけどー。(心の声)マック食べるとかダメでしょ。」
父「いやいやよかよか。大丈夫!」
はぁ〜?!
ドキドキしながらマクドナルドの匂いをぷんぷんさせながら、病室に持ち込んだ。
すると、たまたま主治医の先生、登場!!
よし!先生からも注意してもらおうと思っていたら、「あら、いいですね。ご本人が食べれるものを食べさせてあげてください。」と。
えーーーー
ズコっっ
気遣うんですけど。隣の方…
今にもあの世に逝ってしまいそうに辛そうなんですけど〜
「ほらな」と言わんばかりのドヤ顔の父。
先が思いやられる。。笑
続く💙
RICO
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